劇場公開日 2017年9月30日

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「ニンジャとカンフーを同じにしとけばアメリカ人は皆喜ぶ」レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ニンジャとカンフーを同じにしとけばアメリカ人は皆喜ぶ

2018年4月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

同名TVアニメシリーズの劇場版。
どうやら『LEGOムービー』『レゴバットマン』に続くシリーズ第3弾って位置付けではないようだが、同関連作である。

TVシリーズは見た事ないけど、レゴムービー前2作は見ている。と言うか、かなり好きだ。
ゴキゲンで全く新しいアニメであった『LEGOムービー』。
バットマンをシュールに描いた『レゴバットマン』。
今回も楽しみにしていた。

平和なニンジャゴーシティを狙う悪の帝王、ガーマドン。
立ち向かうは、6人のニンジャ!

レゴならではのユニークな表現。
ニンジャ、戦隊ヒーロー物、ロボット、ガーマドンの鎧武者スタイル、突如ニンジャゴーシティに現れた巨猫、その名は…などの日本要素。
数々のパロディ。
今回も楽しいのは楽しい。
でも、前2作の面白さには遠く及ばなかった。

今回、何だか話がイマイチ面白くなかった。
6人のニンジャの一人、グリーン・ニンジャことロイドとガーマドンは、何と親子!
ガーマドン以外周知の事。よって、ロイドは街の嫌われ者。
悪党の父に複雑な感情を抱きながら、街を守っている。
この設定を活かし、これまで同様一捻りしたストーリー展開になるのかと期待するも、そうでもなく。
予定調和的な父子和解の話に収まってしまっている。

それから、他の方も指摘してる通り終始違和感拭えなかったのが、
本作ってニンジャが題材だよね?
なのに、何なんだろう、この、香港カンフー映画風は…。
往年のカンフー映画風のワーナーのロゴマークや冒頭と最後のジャッキー・チェン、EDのNG集は嬉しいファンサービス。
でもこれじゃあ完全にカンフー映画。ジャッキーが声を担当したニンジャの師匠もウーだし…。

ニンジャもカンフーも、日本も香港や中国も、結局ハリウッドから見れば同じ。
他人の国の歴史や伝統なんてどーだっていい。
レゴアニメにして、カンフーやジャッキーを引っ張り出して、ニンジャにしとけば、アメリカ人は皆喜ぶ。

近大