劇場公開日 2017年2月3日

虐殺器官のレビュー・感想・評価

全105件中、81~100件目を表示

4.5見て見ぬふり

2017年2月6日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

板子一枚下を見ないようにする習性を突き詰めるとどうなるだろうか。
象徴的なのは痛覚を遮断するナノマシンで、そのグロテスクさが
墜落後の戦闘で表現される。
異常なまでの精緻でリアルな絵と相まって真に迫る恐ろしさがある。

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Gonzo

楽園を維持するために地獄を維持する

2017年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

暗殺部隊の隊員が標的を調べるうちに巨大な陰謀と人類再生前夜に立ち会う話

前知識0で挑んでしまったが、何とか話について行けたし素人ながら脳髄を刺激された。まだ見ぬ未来をここまで想像できるとは。

0年代最高のSFとの前振れだったが看板に偽りなし、若干の既視感はあったものの2007年に作られた作品とは思えなかった。自分がその筋に疎いからなのかSFってここまで来てたのかと痛感し上映後色々考えらせられた作品でした。

最新鋭の技術と装備を持つ主人公とある意味魔法の呪文でテロを行う犯人。
進化と原始の対決、導かれる結末は・・・

犯人捜しのサスペンスと戦闘時のアクション、静と動のメリハリも良かった。

心と体に鎧を着せ無慈悲な戦闘を仕事とする主人公が心の在り方、自我についてハッキリ認識していくまでの展開は今を生る自分にも共感できる気がした。
虐殺器官の設定はフィクションでありながら説得力のある説だったので物語の現実感も伝わってきた。

攻殻機動隊やイノセンスを見た時も「こんな未来を想像できる人が居るなんて」と感動したものだが、この作品も同じ系譜なんだと思った。
SF映画は結構見ているつもりだが久しぶりに刺激的な作品に出合えた。
独特の重苦しい質感、戦闘の生々しさも表現できていたし、作画も安定していたように思う。日本のアニメの凄さを再確認できた。

作者はメタルギアのファンだったとのことで。戦闘、兵器、作風がメタルギア的だったのは納得がいった。

もう亡くなられているのが本当に残念である。ご冥福をお祈りします。

劇中セリフより

「自分が出来ると知ったなら、それを抑える事はできない」

作る想像力と使用する想像力は別

何かのTVで見たが原爆を作った科学者も「自分に作れる頭脳と環境があったから作った」それをどう使うかまでの責任は持たない。
どんな悲劇を生むかは考えない。ただ作り終えた時、恐ろしさに気付くのだそうな。
作る側と受け取る側の双方の考え方を大事にしていきたいものです。

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フリント

4.0無事に公開に至って良かった

2017年2月6日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

制作会社が倒産になり公開自体が一度は危ぶまれる事態になったが無事に公開まで至り、観に行くことが出来たことにまず感謝したい。

内容的にはとても文学的で、将来こうなるかもしれないという
SFならではな虞を抱かせてくる。文学的な思考、表現をする登場人物が多いため分かりやすい人には分かりやすいが
分かりにくい人には分かりにくい内容かもしれない。

文学作品からの引用や世界情勢等がよく出てくるので
ある程度の背景知識がないと置いていかれる人もいるだろう。
しかし、その分内容にリアリティがあり、気づけば真剣にこちらも
思考しながら魅入ってしまっていた。
見た後は正直疲れた。ずっと思考を続けていたための疲労。
心地よい疲労感に包まれる感じであった。

映像も作画も安定して美しく、戦闘シーンもVRのような感覚で
リアリティがあり緊迫した雰囲気がよく伝わってきた。
演技も素晴らしく、それぞれイメージにとてもあっており安心して終始見ることができた。
演出も申し分ない。

少々残念だったのがエンドロールでのリローデッドの音量が小さく、音質が若干悪く感じられた点。

原作を読んでから再度足を運びたいと思う。

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ゆずぽん

4.0言葉の恐ろしさ

2017年2月5日
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言葉により思考をある程度コントロールされ、子どもを殺すことにも抵抗がなく、残酷な事さえも残酷と思えない。劇中より「どうです?今なら子どもを殺せそうですか?」このシーンにはゾッとしました。
世界情勢や将来の科学技術を詳細まで描いていたのでものすごくリアリティがあり、恐ろしくなりました。

EGOISTのリローデットがこの作品とマッチしていて良かった!

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ぬ〜ん

5.0公開された喜びと素晴らしい作品を鑑賞する喜び

2017年2月5日
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結果的に3作品で最も好きな映画に仕上がり待った甲斐がありました!

マングローブが倒産し、お蔵入りになるかと思ってしまったが新しい製作会社を立ち上げて素晴らしいクオリティの映像化に成功した全てのスタッフの奮闘に心からの感謝を贈りたいです!

34才で逝ってしまった原作者が残した言葉達が映像に変換され、拡大されて世の中に拡散されていくことが感慨深くもあります。

そして混乱した環境で、それでも実に村瀬監督らしさに溢れた絵のタッチで妥協なき鬼作画で作りきったシーンの一つ一つが凄すぎます。

万人受けはしないハードな作品ですが、多くの人に鑑賞してもらい世界の在り方などに思いを馳せてみるのも良いのではと思ってオススメ致します。

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tukisiki

4.5高度化された社会への恐怖がうまく表されてました

2017年2月5日
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鑑賞方法:映画館

ビショップをクラブに案内したルチアがあえて地域通貨を使う理由は、僕たちにも共感できるところがあるし、ジョンポールが理想とした世界を完全に否定できるかと言われたら考え込んでしまうし、本当に守るべき世界なのか?という気持ちにさせてくるからスゴイ。映画はこういうつい共感してしまう度が高ければ高いほど素晴らしいと思う。

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shoz_

5.0いいね!

2017年2月5日
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やはり、原作を読んでからの方が良いのかなぁ、だいたいは、ついていけたかな。この世界観は『リアル』でも通じるもので、まさに「見たいもの見てるだけ」がほとんど。何だかなぁ-っと、いろいろ考えさせられました。前回、『ハーモニー』同様、とても良い感じです。

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カーボン

2.0原作読んでる前提な作品

2017年2月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

寝られる

原作を読んでない私からすると説明不足過ぎ。急展開過ぎ。映画だけ見ただけでは???て場面が多すぎます。重要な出来事が台詞だけで済まされているから余計伝わりにくい。肝心の虐殺だって主人公達の虐殺ぶりが目立ち過ぎてて霞んでしまっています。
原作は面白いのかもしれませんが映画としてはその場しのぎで話が進む薄っぺらい作品だと思います。
あまりにも映画としての出来が酷かったので監督について調べてみたら作画等の経験が豊富な方だったのですね!納得です。たしかに戦闘シーンなどの描写は近未来FPSを彷彿とさせスピード感に溢れていました。

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にょき

4.0(-.-)y-., o Oこの世界は守るべきなのか?

2017年2月5日
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おにっち弐号

4.5高い完成度

2017年2月4日
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鑑賞方法:映画館

知的

難解なストリーをよく2時間以内にまとめた、完成度は高くすばらしかった。原作の内容はほとんど忘れていたが、見ているうちに徐々に思い出されてきた。結局人間の脳の中には生存本能としての虐殺をつかさどる器官が存在すると言うことなのか。しかしこのストーリーの中でも誰も頼んでもいないのにアメリカが一生懸命やってくれているが、トランプ大統領になって極端なモンロー主義に陥り世界のリーダーを投げ打ってしまえばどうなるのだろうか、日本なんかも随分アメリカにただ乗りしてきたんだんあと思うし、もし仮に中国が世界のリーダーになったりしたらと思うとぞっとしたりもする。これで伊藤計劃の3つの遺作が全てアニメ化されたわけだが、屍者の帝国だけが失敗作に終わってしまったが、それは後を引き継いだ円城塔が悪かったのだろう。

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kohei1813

5.0レビューをし、言葉にすることで映画は完成する

2017年2月4日
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鑑賞方法:映画館

屍者の帝国、ハーモニー、そして虐殺器官。
全て原作を読み、コミカライズも読み、映画館で鑑賞してきました。

前二作に関しては、改変した事実よりも、それによって物語の魅力やメッセージ性が失われたように感じ、百点を付けられはしませんでした。

本作もまた、原作からの改変、というよりカットされた部分があります。
それは僕が原作を読んだとき、最も重要なシーンと思っていたし、アニメでどう表現されるか楽しみにしていたところでした。

それが無いと気づいたとき、かなり不安になりました。
が、結果として115分の上映が終わったとき、その改変について何の違和感も抱いていませんでした。

非常に合理的で、流れを断ち切らない良い変更だったと思います。

「言葉によって人間の行動を操作する」という事、それはつまり歴史の操作にも繋がるわけで、クラヴィスの言うとおり
「人間は言葉によって規定されたりしない」とはじめは思う。

しかしジョンの滑らかな語り口を聞いている内、その魔力に飲まれそうになる。

セリフ量が膨大ですが、今回はそれも気にならないくらい作画が素晴らしい。

ハーモニーではトゥーン調のCGが3割ほど使われており、「出来るだけ手書きとの差異をなくそうとした」と答えてらっしゃいましたが、ひと目見れば分かります。
何より、ラストの背景以外、際立って綺麗な作画が少なかったように思える。
屍者は全体的な作画は凄まじいが、物語の構成が窮屈だった為に、うまく入り込めなかった。

虐殺器官はそのバランスが絶妙で、常に高い作画を維持し、CGの必要なシーンでは遠慮なくCGっぽさを見せつけ、またそのクオリティもかなりのものだった。

紆余曲折あったものの、その甲斐あってかシリーズでもダントツの完成度だったと僕は断言します。

しかし、この映画の最大の面白さは、見終えたあとに色々な人に伝えたくなるのに、うまく言葉に出来ない点にあります。
面白かったとか、凄かったとか、それ以上の言葉が中々出てこない。

だからこそ、レビューやSNSによって、出来るだけ言葉にしようとすべきです。

この物語は、言葉によって始まり、言葉によって紡がれ、そして言葉により幕を閉じる。

僕らもまた、言葉を用いる事でこの魅力を語り継ぎ、「見たいものだけを見る」世界にそれを投じなくてはならない。

そうして初めて、僕達はこの映画を見終えた、と言えるのではないでしょうか。

最後に、スタッフロールにてマングローブの出来事についてのメッセージを入れていただき、ありがとうございます。
思わずウルッとしました。
僕達の方こそ、感謝しております。
出来上がって良かった。見られて良かった。

Projectは終わらない、との事ですが、果たしてこの先には何があるのでしょうか。
Projectの目撃者として、最後までついていきます。

伊藤計劃氏が、僕達へ向けて「提示」した虐殺の未来。
それを「預言」として受け入れるのか、「宣言」として抗うのか。

「預言」に思えてしまう程なのか、つまり物語としての威力がいか程かは、是非スクリーンで目撃して欲しい。

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mifa

5.0ずっと待ってた

2017年2月4日
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本当に良かった。ジョン・ポールのイメージが違うこと以外は良く出来てる。
これって現実の話だと思うんだよなぁ〜。

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そうたん

3.5個人的には満足

2017年2月4日
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伊藤計劃らしい難解なストーリーだった。たが、ハーモニーも同じだったが、社会的メッセージがあり、考えさせられた。考えて映画を見る人向けだと思う。
戦闘シーンや人物描写は見事だった。実写でやっても迫力が出るだろう。アメリカ人にやってほしい。ハーモニーのようにシンプルで憂鬱な展開が続いていくのではなく、色々なものが詰め込まれたような感じがした。ハードな描写が多く、子供を何も感じず撃ち殺しまくるシーンなどはみていてキツイ。だが、そういう世界観の人達をうまく描けていたと思う。色々な要素をうまく消化はしきれていたが、さいごはどのようにハーモニーの世界につながっていくのか、描写が欲しかった気がする。
EGOISTのエンディングテーマは最高だった。

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だい

2.5フジ系アニメのお節料理

2017年2月4日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

いわずとしれた『ノイタミナ』レーベルの作品。いろいろ紆余曲折を経ての完成である。原作未読なので、あくまでも映画作品としての感想なのだが、色々なテーマが、今まで観てきたこの手のSFサイコサスペンス系のジャンルとしての重箱をギッチリと詰め込んだ、ラーメン二朗もびっくりな『マシマシ』な感じに仕上がっている。原作発表がもっと昔ならば、これが元で、他の映画がこれをモチーフにしたのではないだろうか、そこはよく分からない。それ程、どっちが先か後かは置いておいて、概視感が付きまとうプロットではある。
一人の人間が世界を動かしているという、今流行りの『オルタナファクト』からの日本人が好きそうな発想から、他の要素も織込んでのターボ感がかかるのだが、しかし、結末に向かうにつれ、段々雑になる人間関係の変化や、ストーリー展開の崩壊とまではいかなくても、スッキリとは結びつかない、いわゆる腑に落ちない流れも、少々落胆な感情を持ってしまう。大風呂敷を広げて、ここから回収するといっても、収拾が付かないような。。。 とりもなおさず、専門用語の連発で、それがどれ位作品としてのフリなのかもよく分からず、乗りこなせず落とされてばかりのロデオショーなイメージだ。
もう少し、テーマやギミック、ファクター等を丁寧に編集願えればなぁと、思ってたら、そう、これは映画じゃなく、それこそ『ノイタミナ』枠で、1クールで、じっくり放送したらいいのにと思う。それかOVA。
いずれにとても情報の洪水の中で、まるで手から水がこぼれ落ちるような忘却の中、ビールの“バドワイザー”が、チェコの“ブドヴァイゼル”に由来してる情報だけは、指に引っかかった(苦笑)

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いぱねま

4.0ストーリーが難解!

2017年2月4日
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怖い

知的

作画・戦闘シーンなどは、迫力満点で面白かったです!しかし、ストーリーが難解で難しかった!映画として観ると最高だと思います!

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白い悪魔

5.0これを待っていた

2017年2月4日
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前作から随分待ったが、何より上映されてよかった。伊藤計劃のSFとして申し分ない。胸の内が引っ掻き回される。随所にあるリアリティが「いや、お前こっちくんな!フィクションだろ!!」と焦らせ、ルツィアはよく描かれていた。

ロトスコープなんて技法があるが、そんな真似でもしたのかってぐらいな力の入れよう。キャラデザの力ってでかいもんだ。

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じゅーい

5.0納得

2017年2月4日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

マイベスト間違いなし

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テレ屋さん

2.0原作前提って書いとけ

2017年2月4日
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クソほどつまらなかった

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ねむ

4.5傑作かもしれませんね。

2017年2月4日
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原作を読んだ時以上の絶望感にやられました。このやりきれなさ、悲しみは劇場の大スクリーンで味わって欲しいです。

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まつじん

4.0満足!

2017年2月4日
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鑑賞方法:映画館

興奮

怖い

知的

映画館で、原作を読んでない人は眠そうにグロいって、言ってましたが、読んでから見た者としては、大満足です。

原作の雰囲気がしっかり出ており、映画にしては難しい会話が続いても全く苦にならない。
頭フル回転させて見てたら、あっという間でした。
アクションおしだけじゃない、SFっておもしろい!

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ギズモ