劇場公開日 2014年10月18日

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「松田龍平のアンニュイさに魅入られる」まほろ駅前狂騒曲 よこしんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5松田龍平のアンニュイさに魅入られる

2016年2月25日
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私は松田龍平という役者のファンであるので、彼の持つアンニュイな雰囲気と子供に向ける不器用な愛情のギャップにやられた。探偵はbarにいる、でも似たような自由人を演じているが、それぞれの役の微妙な違いを見事に演じきった彼には脱帽である。

屈折した生育環境の中で育った松田龍平演じる行天が最後に瑛太の元へ戻ってくるシーンで、あ、こいつは居場所を見付けられたんだな、と。救いのある映画である。

娘は優しくしてくれた瑛太を父親だと勘違いしているが、そうしたままならない部分も人間臭くて映画に深みを与えている。

よこしん