イーダのレビュー・感想・評価

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イーダ

劇場公開日 2014年8月2日
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イーダ

不思議な映画。ポーランドの歴史が影を落としたりするけれど、なんかアロイシスパーカーみたいなアルト吹きがnaimaをかましたり、ストレンジャーザンパラダイスを思わせるロードムービーみたいな瞬間があったりする。しかもコスプレ劇であり、時代劇でもある。まだ無理と彼女をもう一度だけ外に向かわせたのは、森の悲劇でも、叔母の悲劇でも、洋服、タバコ、酒、男の誘惑でもなく、もう一度だけnaimaが聴きたかっただけっていう凛とした話。実際このポーリッシュnaimaがやたら素敵で、うっとりする。

ssspkk
ssspkkさん / 2015年10月9日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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覚悟。 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

内容が重いので体調の悪い時は観ない方がいいと思う作品だが、
まずスクリーンサイズとモノクロ画面の懐かしさに圧倒される。
常に人物が下半分に位置して頭上に大きな空白が施されている。
修道女となる前に唯一の親族である叔母に会いに行ったアンナは
叔母から自分がユダヤ人で本名がイーダであることを聞かされる。
やがてイーダの両親の死の経緯を辿るべく二人で旅に出るのだが、
観る前に過去にポーランドではどんな事件が起きていたかという
歴史を知っておくと理解し易いかもしれない。虐殺という事実が
ユダヤ人とポーランド人に与えた犠牲と被害・加害者意識は重い。
イーダと叔母がそれぞれにどう向き合い受け容れるのかを描くが、
静かな画面に流れるジャズが心地良くて(バッハやコルトレーン)
一瞬俗な気分も味わえる。絶望から人間を救うのは果たして神か、
それとも自分自身か。束の間の恋愛を体験したイーダの視線から
揺るがない覚悟のようなものを感じ取ることができた自分だった。

(かなり静謐な80分。髪(神)をほどいたイーダの美しさに息を呑む)

ハチコ
ハチコさん / 2015年3月30日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 怖い 知的
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沈黙と余白

沈黙と余白の映画。

優れたモノクロの写真集を見ているような美しい映像の連続。すべてのシーンが美しい。どのショットも静謐で寡黙なのに物語性がある。簡素なのに豊かな物語。

この映画その映像において大胆なことをやっています。
画面いっぱいに表現するのではなく、ほとんどのシーンの画面上半分が余白なのです。
映画館では最前列で見ることにしていますが、シネマート心斎橋だとやや仰角になりスタンダードサイズの画面がほぼ正方形に見えました。
ぼくの目からは正方形の画面で物語が画面の下半分でしか行われていないと縦長の画面に見えるのです。
監督がスタンダードサイズのアスペクト比を選んだのはおそらくそういう垂直性を表現したかったからではないかと思います。

映録助
映録助さん / 2015年2月25日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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難しいの ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

初めて映画館でモノクロ見た!新鮮だったけど、ちょっとストーリー理解できなかったな。
ユダヤの大量虐殺を逃れた主人公が両親の行方を探すのは分かったけど、その後の生き方が良く分からなかった。
でもセリフとか余計な描写がなかった分ストレートに表現できていたんじゃないかな(何が)

はるちこ
はるちこさん / 2015年2月6日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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知って生きるということ

静かで、厚く、息苦しく、鮮やかな、二人の女性の「見知らぬ過去」と「おいてきた過去」を
たどるロードムービー。

人は誰しも「自分が何者なのか」という問いを抱え続けている。
まして修道院で育ち、自分の親も家族も知らない若い女性なら、その疑問は生きていく上での
避けて通れない命題となる。

人は誰しも「あの時の選択が正しかったのだろうか」という置き去りにした過去の結末を
知りたいと渇望する。
生きていく上で、それを解決しない限り時の流れとともに人生を前に進めていくことができない。

孤児として修道院で育ったイーダと、その叔母。二人はそれぞれの過去を知り前に進むために旅にでる。

人が生きていく上で「見知らぬ過去」が存在すること、それは人生の時の流れを滞らせる錘となる。
人は当たり前に時の流れとともに、人生を前に前にと生きていきたい。
だから「見知らぬ過去」を知らねばならない。
二人はそれぞれの「見知らぬ過去」を知るために旅にでる。

叔母はそれを知り、絶望する。
イーダはそれを知り、絶望した叔母の人生を取り込んだうえで、自らに体験を問う。
ジョン・コルトレーンの「Naima」に乗せて、あらゆる「初めて」を自分がどう受け止めるのかと。
https://www.youtube.com/watch?v=QTMqes6HDqU

もし自分が親の顔もなぜここで生きざるを得ないのかも知らず日々を過ごすとしたら
今と同じ心のテンションで生きることができるか。
自分が切り離した枝としての「過去」のその先を知らずに、心穏やかに生きることができるか。

「過去」と「今」と、あるかわからない「これから」を探す女性二人の生きざま。
それをモノクロでくっきりと切り取った、誠実な作品。
無理くり休みを取ってまで最終日に駆け付けた価値のある、沁みる作品。

シーナマサヨシ
シーナマサヨシさん / 2014年11月7日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  悲しい
  • 鑑賞方法:映画館
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神は救ってくれるのか ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

男は状況に流され罪なき人を殺し、良心から神に託した子供が再び己れを慚愧の念に追い込む。

神を信じず、現実から逃げていた叔母は、イーダに救われる可能性を感じ、真実を見据える決心をするが、すべきことを終えた(終えたと思い込んだ)結果、息子の下へ旅立つ。

救いの無い現実に触れたイーダは、同じような神への不信の中で、しかし叔母とは違う道を選ぶ。

愛した男へのラストの台詞
「あなたと海岸を歩いて、それから?」
「結婚して、子供を作って、それから?」

不安な顔をしつつ、イーダは故郷に戻る。
神に祈るために。

そのイーダを追うように、最後の最後にカメラは動き始める。

それはイーダへの問い掛けの様に、あるいは現代の我々への問い掛けの様に、「動く」。

戦後のポーランドを舞台にして、人間の弱さ、神と信仰を描いた作品。傑作。

shadow-81
shadow-81さん / 2014年10月11日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  悲しい 知的
  • 鑑賞方法:映画館
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静謐。

終了間際、評価も良かったので慌てて見てきましたが観て正解でした。
IDA、でジャーンと始まりIDA、でジャーンと終わる。モノクロの画面、祈りの静謐さが美しい。何と言っていいか難しいけれど、じんわりと残るものがある。
時間を置いて、またもう一度この感情を味わいたいです。

miya922
miya922さん / 2014年9月23日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:-
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傑作

寡黙にして雄弁な映画
ほとんど何もしゃべらない、説明もしないが、
ひしひしと感情が伝わってくる映画。
淡々とした映像が逆に、登場人物の心を想像させてくれ、
気づいたら登場人物の心を深く捉えることができるように
創られてる。
単純に説明台詞や説明ストーリーがあるより、ずっと
深く心を感じることができる。

リビュー欄の印象マークが哀しいとか知的とか幸せとか、
あまりに単細胞的すぎて、本当はつけるべきマークが無い。
単細胞なフレーズでは表現できない、豊穣な表現の映画

kurako
kurakoさん / 2014年8月27日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  悲しい 知的 幸せ
  • 鑑賞方法:映画館
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少女の葛藤を類い稀な映像が鋭く演出 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

孤児として、修道院に育ち、修道女になるための誓いの儀式を済ませる前に、唯一の肉親である叔母にあい、自らにまつわる様々な衝撃的な事実を受け入れ成長していく物語。
しかし、時代の波とはいえ、真実は少女にはあまりに重たくのしかかる。自らの名前がイーダであること、ユダヤ人であったこと、ユダヤ人だった両親は街の知人に殺されたこと、叔母には息子がいて、それも一緒に殺されたこと…。修道女として全てを神に捧げるべく育てられたイーダは強くアイデンティティを保とうとするが…。同じように事実を受け入れられなかった叔母の死で、その自我が崩壊しかけて…。同僚が修道女になるのを尻目に、キリストの像のまえで泣きながら「まだなれないわ」というシーンがとても印象的で、決意が揺らぐ心の内を吐露しているようで、とても悲しい気持ちになりました。時代の波に翻弄されながら、これだけの事実を受け入れて少女は大人になり修道女に…。
映像がとにかく素晴らしい。全ての映像が余韻を残す。病院で息子が殺されたことを知り、泣き崩れる叔母を抱きかかえるシーン、叔母が飛び降り、残された部屋の余韻、両親が埋められているという場所に行く3人のシーン、頭巾?を外し女性髪をほどき街にでるシーン、叔母のドレスを着てなれないヒールで歩くシーン、幸せなベットで彼に背をむけ目を見開き何かを思うシーン…。全てが彼女の計り知れない心情を物語っているようで、とても美しく悲しく切ない気持ちになりました。

もしゃ
もしゃさん / 2014年8月12日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい 難しい
  • 鑑賞方法:映画館
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印象的な映像です

久しぶりに欧州っぽいというか、抑制された言葉と固定されたカメラ、モノクロの映画を見ました。印象に残る映画でした。最後の主人公の選択ですが、「あれっ、誓いの前だからといっても、それでもいいわけ?」というのが感想です。

つぼ
つぼさん / 2014年8月8日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  難しい
  • 鑑賞方法:映画館
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考え抜かれた静謐な映像。

 モノクロームのフェルメールの絵画が続くような映画です。余白を効果的に使った映像が多く現れます。じっくりと映像を味わいたい人にはうってつけの映画です。画面は移動撮影はせず、固定されたままですが、最後の最後に主人公が、何かを決心し、歩き出す場面で激しくカメラが動き出します。巨額の資金を注ぎ込んだハリウッド映画や暴力描写の多い日本映画に飽き飽きしている人は必見の作品です。フランス文学者の蓮実重彦さんが絶賛しそうな映画でもあります。不満だったのは最後のエンドロールで端の文字が切れていて読めなかったことです。余りに、幕を画面に食い込ませてしまっていたのでしょう。本編でも欠けていた場面があったのか、と思うと少し損した気分になりました。それから、あちこちに動く字幕、画面の下に横書きで出たかと思うと、画面の右上に縦書きで出たりします。もう少し、なんとか統一できなかったのでしょうか。これでは映画に集中できません。
 残念なのは、上映しているシアター・イメージフォーラムがあまりに狭いことです。ロビーが猫の額ほどしかなく、そのため、観客の入れ替えのときは、芋を洗うような大混雑となります。客席もドリンクホルダーもついていません。「収容病棟」のときもそうでしたが、空調があまり、効いていませんでした。特に夏場のこの劇場に行くときには、水やお茶が入ったペットボトルが必須でしょう。熱中症にでもなったら大変です。

bashiba
bashibaさん / 2014年8月6日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  知的 難しい
  • 鑑賞方法:映画館
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