プリズナーズのレビュー・感想・評価
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命のプライオリティ
自分の子供を助ける為ならば、犯人かもしれない人を拷問しても良いのか、という倫理観を揺さぶられる話。
取り調べで尋問する警察官って、毎回この気持ちなのかな…。
最後犯人の家に行ったアナのお父さんは助かったのかな。助かってほしい。
それにしてもアレックスがかわいそすぎる泣
じわじわと明らかになっていく事実が少しずつ繋がっていくのが面白い。...
じわじわと明らかになっていく事実が少しずつ繋がっていくのが面白い。
娘を救うために散々拷問したアレックスもまた被害者だったっていうのが辛い。
隣人夫婦の自分たちは見て見ぬふりで関わらないけど止めもしないっていうのがずるくてリアルだなぁと思った。
今後この家族はどうなるのかを考えずにはいられない。
けど結局子供たちを車に乗せたのはアレックスで居場所を知ってたわけで全くの無罪というわけではないしそこまで後味悪くは感じなかった。
これヤベーやつだったわ
なんとなく夜10時に見始めたのが最後、
そこから3時間弱、テレビの前から離れられなくなった。
長い映画だから2回くらいに分けて見ようと思ってたのに
そんなこと全然ゆるしてくれないくらいの引力を持ってる。
幼い子どもがいるせいで、鑑賞中に考えてしまうのは自分だったらどうするか。
正直、主人公のケラーがとった行動にはけっこう共感しちゃうし、
画面に緊張感をもたらすジェイク・ギレンホールの迫力も相まって、本当つかれる。
こんなに疲れたのは『セッション』以来だなってくらい終始 引き込まれて緊張してた。
とにかく、脚本も構成も映像だって素晴らしいし
含蓄というか、メッセージ性と設定も奥深い。
まぁそこに映画的な快感もあるんだから、
好みの差はあれどこれってかなりヤバいやつじゃん、と。
長くて重たいから人には勧めにくいけど、僕の生涯ベストに食い込む勢いで良い映画だった。
見応えあるサスペンス
さらわれた娘を助けるため常軌を逸した行動に出る父親をヒュー・ジャックマン、優秀でありながらどこかアウトローの臭いがする刑事をジェイク・ギレンホール。ウルヴァリン対ミステリオかと思ったけど、この2人が出るというだけで一見の価値がある作品。演技巧者の2人が競い合うように、映画のサスペンス性を高めてくれる。物語も緊迫感があって、最後まで飽きさせない。冒頭からキリスト教主的な要素が強く、刑事の名前が北欧神話のトリックスター、ロキ。これは何らかの意図があって付けられた名前だろう。映画では各キャラクターの背景にまでは踏み込まれていなかった。そこは消化不良感がある。原作があるのだろうか。
テンポ良く進むサスペンス
監督はドゥニ・ビルヌーブ
失踪事件から次々展開していく
非常に面白いサスペンス
役者の演技も抜群
日本語版吹き替えも完璧なクオリティ
視聴後ネット上の解説を読んだが実に興味深い
神と悪魔の戦い、という構造だそうだ
超自然的描写は避けつつ確かにそういう構造になっている
必然性が感じられなかった煩雑な展開が一気に理解できる
なんだったんだろうあの演出は?
とおもったら検索して見ると
新たな視点で解釈しなおせる
おすすめ
ストーリー、演技、映像、演出とも一級品
タイトルは「プリズナーズ」つまり、囚人(複数形)だ。
誰のことだろう?まずは、アレックス(ポール・ダノ)だろう。
複数形だから、他は?
誘拐された少女2名か?
でも彼女らは生きてるかどうかも分からず、描かれないから、タイトルが示す「囚人」ではないだろう。
結果、ラストでヒュー・ジャックマンだと分かる。
でも、それまでは、被害者家族も「囚われの身」に見えてくる。
それは、事件に囚われ、日常生活を失い、精神的に追い詰められ、常軌を逸した行動を取るようになるためだ。
本作はヒュー・ジャックマンの葛藤が主題だ。
娘を見つけるため、間違っていると分かりながら、狂気とも言える行動をとる。
そして、コインの裏表と言える存在が、テレンス・ハワードだ。
「観客の視点」とも言えるかもしれない。
こうした登場人物の配置、緻密に計算されたストーリー、演技、影のある映像、これらにより、2時間半、という決して短くない映画ではあるが、圧倒的で息が詰まりそうな緊張感が続く。
これほど緊張感を持続できる作品はそうそう無い。
止まらない
最後まで気が抜けない展開。
どんどん引き込まれて、観始めたら止まらなくなった。
ただ…
田舎だから?人手が足りないの?
刑事がほとんど一人で行動する点に疑問が。
一人ではなく二人だったら、違ったのでは?
時間のロスを含めいろんなことが防げたと思うけど。
その分ハラハラさせられたけどね。
過去鑑賞作品
この作品もこの当時ハリウッドで流行のように作られた“犯罪に捲き込まれた娘を父親が救い出すお話”ではありますが、残念ながらヒュー・ジャックマン演じる父親は、他の作品に登場する父親のように特殊能力を有して無いので、娘を救けるために自分の信念だけを頼りに行動するのですが…。
日本でもあり得る事件なので、自分の身に置き換えて考えてしまいました。
先を読ませない展開と緊迫感で154分の長さを全く感じさせない作品でした。
これだけの事件なのに単独で行動しているのは腑に落ちませんでしたが、ジェイク・ギレンホール、なかなか良い感じでしたね。
自分ならば
子供の誘拐ものって、バットエンドは絶対に見たくないので。すこーしだけ反則で、子供が生きて帰るのかだけネタバレ検索してから見ました笑笑
重く、緊迫した見応えのある作品でした。
父親役のヒュージャックマンが迫真の演技でしたね。
可愛い我が子を取り返すためなら、一線を越えるのもいとわない。
顔が変形するくらい殴られたアレックス(ポールダノ)が本当に痛々しかった。
同じく子供を連れ去られた夫婦のナンシー(ヴィオラデイビス)が、ヒュージャックマンの凶行にビビりまくりの夫に「手は貸さずにやらせておきましょう、私たちはただ様子を見守るのよ」的な事を言ってましたが。
この時点でナンシーも、もれなくプリズナーの、仲間入り。登場人物ほぼ全員が罪人と言う意味でプリズナーズなんですね。
刑事ロキ役のジェイクギレンホールが良かった。
この方の作品は未だ外れなしです。
序盤で以前男の子をさらわれた近所の母親が出てくるのですが、これもしかしてアレックスがさらわれた男の子なのではという、いやーな予感が笑笑
アレックスが昔誘拐された罪もない少年だとわかるとケラーの拷問がより絶望感に満ちてきて、本当に見てられませんでした。
なにより、子供が無事帰ってきてよかった。
でも、これから家族は娘のために罪もない青年を拷問した父親をどんな気持ちで接するのでしょうか。
自分ならば、どうしただろうと考えると、私はケラーというよりかは、ナンシーの言動に共感できる部分がありました。
蛇は何?
暴走するウルヴァリンの話かと思ったら、意外なラストでした。
ポールダノをイジメまくるけど、多分この人違うと思い出したら、
全然違うボブが出てきて、でもボブも小物感半端無いので、
マジで犯人誰だろうと見てたら、ああ、この大物か!
犯人が中々分からず、そこだけで引っ張られます。
でも150分超は長いよ…、小休憩入れないと無理。
この長尺と、ご都合主義な事実が多いのが減点。
アレックス(Pダノ)が早々に捕まる過程とか、
その逮捕時家宅捜索しないのか、
(多分この時はあそこに居ただろうが、警察見つけろよ)
後半も家宅捜索するだろうに、携帯は見つからなかったのかな。
最後の電波発信地はわかる気がしますがね。
ロキ刑事がケラー(ウルヴァリン)の親父の記事を見つけた時、
これも何かの振りかと思って、「最後は自殺?」みたいな、
全然関係無かったですけど。
それ以外の伏線回収は良かったです。
「この事実必要?」というのが、ちゃんと後で機能してる。
神父さん可哀想でしたね。ボブの蛇はよく分からん。
サスペンスとして良い作品でした。
この監督の前作が好評なので気になる。
ロキ刑事がカッコよすぎる
ジェイク・ギレンホールが演じる刑事が抜群にカッコ良いです。
多くは語りませんが、事件を解決する熱いハートを持っています。
この映画はその当事者の正義(と思い込んでいること)が実行され、別の人間の正義によって裁かれています。
(大きくは主人公、犯人、そして刑事)
そして唯一、模範的な正義(法律)を持つ刑事が物語を終える形になっています。
娘を奪われた主人公が法律を犯してまで実行した正義に最初はよし、そのまま場所を吐かせろ!と感情移入しましたが、だんだんと様子がおかしくなり一線を超えたあたりからその正義が悪に変わっていることに気付かされます。そして正義を実行していたはずなのに刑事に疑われ始めると完全に犯罪者としてハラハラさせられます。
ただし、第三者という視聴者に与えられた特権で、この刑事がいたからこそ主人公がやっていることが悪だと気づかせてくれます。彼がいなければ我々も善良だった人間が凶悪な人間へ変わっていく様を追っていくだけですが、刑事がいることで主人公には主人公の正義があることをラストの種明かしでもう一度(後に裁かれるべきであるということを前提で)応援できるのです。
メッセージという映画を観て、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督を知りこの映画を観ましたが、やはりとても良い監督だと思いました。
旦那の意思を引き継いで
って、イマイチ動機は解らない!?
あまり上手な伏線の回収とまではいかないような、なんとなく予想は出来て。
気持ちはわからないでも無いが、H・ジャックマンの奥さんは最後まで逃げているだけにしか見えない自分勝手さに、イライラしてしまう。
ハラハラ、ドキドキする展開が足らず、もう少し話もコンパクトにテンポ良く進めてくれたら。
背伸び
神に迫るならば、演出の為に不自然に動かすのを許容しなければいい。
単純に面白いし意義もあるが、それもあちらさん側の視点で考えた精一杯の価値観でしかない。
本作の上位互換が魔法少女まどか☆マギカ新編だろう。
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自宅にて鑑賞。木乃伊取りが木乃伊と云えばそれ迄だが、タイトルが誰を指すのかと考えると感慨深く、二人の行方不明事件を発端に斯くも沢山の失踪・監禁が発生するのかと三思してしまう。序盤のゆったりしたペースとは裏腹に、真相に迫る後半以降が駆け足気味でややちぐはぐな印象を持ったが、然程多くない登場人物乍ら、ツイストも利いている。演者達も上手な人が集められており、演技も申し分無い。事件のきっかけになる笛がラストにも繋がり、活かされているのが小気味良く、153分と云う長めの尺も気にならず、後味もすっきりサッパり。70/100点。
・曇り空が多く登場するが、真冬の感謝祭と云う季節に片田舎の地方都市と云う舞台設定が、D.フィンチャーの鬱然とした空気感とは違ったドライな心象風景を映している。会話が成立し辛いミステリーとしては禁じ手で卑怯にさえ思える容疑者達とぶっきらぼうな田舎町の住人達と云う登場人物達の巧妙な設定も心憎い。
・脚本のA.グジコウスキーによると、オリジナル版は三時間を越えていたと云う。劇中、登場する新聞記事の一つはこの脚本家の署名が見てとれる。
・本作で謎を追い掛け解決する捜査官は“ロキ”だが、スクリミルと云う名の巨人の子を守ろうとするが、オーディンとヘーニル同様、諦め断念してしまうロキと云う神が、ノルウェー神話『ロキ・タトゥール』に登場する。
・M.レオが演じた“ホリー・ジョーンズ”と云う名は、カナダのトロントで'03年に発生した誘拐後、殺害された10歳の少女の名と同じである。
・本作は'09年から製作が続けられていたが、当初はB.シンガーがメガホンを取り、“ケラー・ドーヴァー”にM.ウォールバーグ、“ロキ”にC.ベイルを据えて製作が進行していたが、M.ウォールバーグが(共同)製作総指揮に留まるのみで降板した。C.ベイルとM.ウォールバーグは降板後、『ザ・ファイター('10)』にて共演した。その後、“ロキ”役は監督の推薦でオーディション無しでJ.ギレンホールに決まったが、R.ゴスリングもこの役の候補に挙がっていた。尚、L.ディカプリオも本作に長らく関係していたが、降板した。
・H.ジャックマンは『ラブリーボーン('09)』の“ジャック・サーモン”役に決まっていたが、降板し本作に参加した。その後、“ジャック・サーモン”役を継いだのはM.ウォールバーグで、丁度この二人が役を交換した形となった。
・終盤、M.レオの“ホリー・ジョーンズ”がH.ジャックマンの“ケラー・ドーヴァー”にもう少し呑みなさいと迫るが、このシーンは呑む量が少ないと判断したM.レオのアドリブで、H.ジャックマンがこれに応じた。
・鑑賞日:2017年6月3日(土)
「ボーダーライン」→ビルヌーヴ→これ
ボーダーライン同様ビルヌーヴ節相変わらず惹き付けられましたが
伏線回収ってやつですか。だけど、少しやり過ぎ感も…重苦しい空気のまま 緊張感保ったまま進んでゆく。哲学的宗教的なテーマもあるのだが、猟奇が漫画的なところや雑な部分もあって 今回はそれがマッチしてない感もある。
だから、どっちを伝えたいの?といいたくなるのです。
でも 観てる間は引き込まれるのは、さすがの監督 さすがの役者陣 それだけに、子供をさらわれた両夫婦の違いとか…描いて欲しかった。
もし、この監督が宗教的哲学的なテーマを伝えたいのなら…その方が深さがでるように思う。あっ そんな深そうに感じるけど
意外とこの監督は単純な宗教観なのかも
自分の中で答え決まってるのかも
「アメリカンスナイパー」「運び屋」のイーストウッドなんかはやはり、観る側に考えさせてくれる。
そこがこの監督嫌いではないが、少し引っ掛かるところか…
愛ゆえの狂気
想像以上に重い作品でした…。精神的にしんどくなりました。もちろん事件の行く末も衝撃的。ですが、それ以上に印象に残ったのは、娘を誘拐された父親が愛ゆえにとる行動。普通の父親が追い詰められて陥る狂気と執念。目を背けたくなる怖さがありました。
展開も良かったです。これが結末か…と思ったらなんとまだ続く!徐々に点が繋がっていく終盤、ドキドキしました。
最初にある人物が真犯人に気づく場面では、よくあれで気づけたなと思いました。私は全然わからなかったです。勘のいい方はどの辺りで気づくんだろうか…。
小道具の使い方も良かったです。
ヒュージャックマンのこういう役は珍しいのでは…?あまりハマってるとは感じませんでしたが、いろんな役柄が見れるのは嬉しいですね。
ジェイクギレンホールは刑事役、似合っていました。疲れていそうだけど鋭い眼光に刑事っぽさが出ています。優秀で真面目そうな人物なのですが、過去のこともあり、たまに荒っぽくなるのが良い。格好いい役所でした。
チック症のような瞬きが気にかかったのですが、役作りのようです。現在チック症の原因は明らかになっていないようですが、心理的なストレスも関係することがあるようなので、仕事のストレスによる症状かな…見るからに大変そうだったし…とか考えてしまいました。
被害者を思うと本当にかわいそうで、後味も苦い。でも、あの終幕は好きです。
ドゥニヴィルヌーヴ監督作ということで、本作には実は信仰に関する裏テーマがあるようです。解説を書いていらっしゃる方もいました。意味深だとは思ったけれど、私の理解が及ばなかった部分を詳しく説明してくださっており、大変興味深かったです。
気になった方は視聴後に調べてみると理解が深まり、より本作を楽しめるかと思います。
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