「ちょっと変わってて程好い美味しさの“かるキャン”家族」六月燈の三姉妹 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

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六月燈の三姉妹

劇場公開日 2014年5月31日
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ちょっと変わってて程好い美味しさの“かるキャン”家族

家業である和菓子屋を建て直すべく奮闘する家族。
笑えて、ちょっぴり感動して、ほっこり、佐々部清監督による手慣れた佳作ではあるが、まず難点から。

鹿児島を舞台にしたご当地ムービーで鹿児島の空気は伝わってくるが、町興しムービーとしてはそれほど魅力は伝わらない。
方言は勿論心地よいが、確かにちょっと意味が分からない。
主に家族の絆が話のメインで、新商品を作って店の再興の要素もあるが、あまり主軸になってない気もする。
何より、タイトルの“六月燈”(燈籠などを飾る鹿児島伝統の祭り)がほとんど話に関係ない。

父と母、三姉妹、一見普通の家族と思いきや、ちょいと訳ありの家族関係が少々複雑。
加えて、一人一人諸々の問題を抱えていて、ホームドラマだからいいようなものの、シリアスだったら相当なドロドロ劇。
母はバツ2。死に別れた最初の夫との間に長女と次女、2番目の夫との間に三女。
尚、この2番目の夫とはすでに離婚しているのだが、職人として働いている。
実家に戻って来ている三姉妹。
長女は出戻り。
次女は離婚調停中。夫はヨリを戻そうと、はるばる鹿児島まで追いかけて来ている。年下の男性から言い寄られている。
三女は婚約破棄。職場の上司と不倫中。
母親が「離婚はウチの家族の伝統行事」的な事を笑いながら言ってたけど、もう一度言うけど、ハートフルなホームドラマだからいいようなものの、実際にこんな家族居たらドン引き~!

可もなく不可もなくって感じではあるが、邦画らしい邦画としてはほのぼのと楽しんで見れる。
家族を演じた役者陣の好演。
長女・吉田羊、次女・吹石一恵、三女・徳永えり。
地元で評判なのも分かる美人三姉妹。お祭りで三人でキャンディーズを歌うシーンはお宝もの。
母を演じた女優さんの名前…えっと、あれ、あれ…市毛良枝と、こちらは本当に名前が分からない父親役、適材適所。
とりわけ印象に残ったのは、
三女の徳永えり。自由奔放でマイペースな性格と思いきや、実は次女より抱えている問題で今にも押し潰されそう。昔から家業を継ぐ事を内心考えていたが、父から「不器用」と言われそれを引きずり、“見返してやった”ラストにジ~ン…。
次女の夫。鹿児島まで追いかけて来て、明日には帰ると言いながら滞在を延ばして何度もひょっこり現れたり店を手伝ったり、プチストーカー気味。冴えないけど、でもこの夫、いい人だよ。サイテー男じゃない津田寛治が好助演。

訳あり家族を通して、普遍的な家族の形をしみじみと。
甘い“かるキャン”の後味残るような程好い美味しさ。

近大
さん / 2017年8月19日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  楽しい 単純 幸せ
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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