劇場公開日 2014年3月19日

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LIFE!のレビュー・感想・評価

全428件中、41~60件目を表示

5.0爽快なダウンヒル

2020年7月11日
PCから投稿

閉じて余韻にひたっているところへ、Jose GonzalezのStay Aliveがかかる。しずかなバックサウンドに雪解け水のようなヴォーカル。エンディングクレジットと同時に、劇中スチールがつぎつぎに流れる。ああほんとにいい映画だったなあ。──の余韻が胸中いっぱいに拡がる。何年ぶりかでサウンドトラックが欲しくなった映画だった。

おなじみ俳優だが監督業としてはズーランダーであって、それは必要充分な映画だったものの、深化した野心は感じなかった。
潤沢な予算で、楽しい映画をつくるひとだと思っていた節がある。かんがみればトロピックも本作も、厖大な製作費がかかっているであろう──ことはわかる。

その監督業の未知数が驚愕へつながった。シーンひとつひとつに、そのままライフのコマーシャルフォトになりそうな充溢がある。見たことのないほどスタイリッシュな映画だった。

ハリウッドでは、俳優に監督ができる。
それも優れた監督になりえる。
ベイティやイーストウッドやレッドフォード。ショーンペン、ベンアフレック・・・兼業がよく見られるので、そういうものだと思いがちだが、ふつう、俳優に監督ができるものではない。ほとんどハリウッドだけにある現象なのも不思議といえば不思議なことだ。かれらは映画システムに慣れやすい──のだろうか。

俳優が監督をする→どうなんだろうかと思いながら見る→驚嘆する。──ということが、個人的には何度かあった。
かつてショーンペンのThe Indian Runner(1991)を見たとき、クリスエヴァンスのBefore We Go(2014)を見たとき、ベンアフレックのGone Baby Gone(2007)を見たとき。あるいはワイティティの映画を見たとき。・・・
それらに監督専業でいけるほどのペーソスを見た。──わけである。

すなわち、映画システムに慣れる/熟知する、のもさることながら、かれらはペーソス=人情の機微を知っていたから監督ができた──はずである。慣れで人を感動させることは出来ないからだ。
ひるがえってみると、映画監督とは、そういうものではなかろうか。何年やってこようと、わけのわからない映画を・・・──ここからの海外上げ日本下げの論調を割愛──。

──というわけでThe Secret Life of Walter Mittyはベンスティラーのペーソス=人間味にあふれた一大絵巻だった。
かつてダニーケイの元ネタを見た記憶があるが、ほとんど忘れてしまった。筋は異なる。と思う。
空想癖は同じだったがポケタポケタとは言わない。

ちなみに戦後の日本人のアメリカ映画にたいする代表的感慨に「こんな映画をつくる国と戦争やったらそりゃ負けるわなと思った」というのがある。その感慨をもっとも集めた映画が1947年のダニーケイのThe Secret Life of Walter Mittyだった──はずである。

──その空想癖を、ほんとにやってみせる青天井なプロダクトマネーがある。とうぜん、スティラーの長期スターダムが予算を捻出させたのであろう、と同時に、広い人脈がキャスティングの巧さにあらわれていた。──と思う。

現像部の相棒のAdrian Martinezという俳優、たたずまいがすごくよかった。
パットンオズワルトが、出会いサイトのオペレーターをやっている。鷹揚でのんきで、楽しい。本業はスタンダップらしいが、ジェイソンライトマンのヤングアダルトもよかった。
また、物静かな人柄なときショーンペンはいい。
賢くしとやかな印象の女性が、辛辣や淫奔をまくしたてるのがクリステンウィグのスタイルだが、女優業では、シリアスもコメディもドラマもできる。ものすごくちょうどいい感じの嵌まりかたをするひとだと思う。

デイヴィッドボウイのSpace Oddityが狂言まわし風に使われている、ことに加え、誰にたいしてもその人生を奮い立たせる、鮮やかなライフのモットーが映画を彩っている。

To see the world, Things Dangerous to come to, To see behind walls, To draw closer, To find each other and to feel.
That is purpose of life.

(世界を見ること、危険に立ち向かうこと、ものの裏側を見ること、近寄って互いを見いだし感じ合うこと。それが人生の目的だ。)

なんど見返しても楽しい映画です。

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津次郎

4.0変わりたい自分。

2020年6月7日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

まったりとなんの変哲もなく生きている日常。
そんな日常に変化又は意識を変えるきっかけ。ヒントをもらえる作品。

何か思うことがあったり悩んだりした時、心の中にす~っと風が入り込んで何故かスッキリする。

笑えて。心が軽くなる。

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しろくろぱんだ

3.0世界を見よう。 危険でも立ち向かおう。 壁の裏側を見て、 もっと近...

2020年6月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

世界を見よう。
危険でも立ち向かおう。
壁の裏側を見て、
もっと近づいて、
お互いを知ろう、
そして感じよう。
それが人生(ライフ)の目的なのだから。

To see the world, things dangerous to come to, to see behind walls, to draw closer, to find each other and to feel. That is the purpose of life.

ステイゴールド!永遠に輝け!

俺にとってたいせつな瞬間なら
カメラに邪魔されたくない
その瞬間を大切に味わう
今を楽しむ

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のぞみ

5.0面白かったし人生を全うするってなんだろうって考えさせられた やらな...

pさん
2020年5月29日
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面白かったし人生を全うするってなんだろうって考えさせられた
やらない後悔よりやる後悔
また明日から頑張ろう

他の人がなんと言おうが
とてもよかった。

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p

4.5いつになったら

2020年5月28日
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tomokuni0714

4.5変化のない日常を捨て、 新しいことにチャレンジしたくなる!

2020年5月23日
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鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

幸せ

最後を飾るLIFE誌面の写真には、ホロリと涙を誘う感動ストーリー!

LIFE誌の最後のネタを探しに、アイルランドやグリーンランド、チベットの雄大な自然には、圧倒されます。

ベン・スティラーが監督・製作・主演を務めることもあり、コメディの面白さはあるが、今回の感動のストーリーには、いらなかったかもね…

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うさぎ

4.0こんな旅をしてみたい

2020年5月22日
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こんな旅をしてみたい

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walker

4.0見て良かった‼️

2020年5月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

知的

幸せ

不思議な世界に引き込まれて行って、笑い転げた挙げ句、すんごく納得の行く感動が押し寄せ、目一杯幸せに包み込まれる様な映画でした。まだ一度しか見てないので、二度三度と見ながら自分のものにして行きたいです。レビューに『日本語吹き替え版で見ない方が良い』と、書いてあったのですが特に気にせず吹き替え版を見ました。なる程、ウォルター・ミティが画面に映ってるのに、頭の中に岡村さんが居るんです。二人が同時に存在していて処理が追いつかない部分があり、傑作をボヤかしちゃうのかな?!と、思った次第です。まあいずれにしても緊急事態宣言で、じーっと我慢している今日この頃、イノベーションのヒントが見つかる映画かもしれません!!

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小笠原しぶき

4.5ステップ・アウト

2020年4月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

3回目の鑑賞。

初めて観たときは、すごく普通だなと思った。数日経ってからふと、良い映画だと思った。いくつものシーンが鮮明に思い出された。セリフが頭の中でリフレインした。自分にとってこの映画は、不思議な感覚を初めて味わうことになった、そういう映画。

ベン・スティラーの冴えなさは折り紙付きで、内容を知っていてもとてもこれから冴えるとは思えない冴えなさ。表情の作り方や風貌の変化でこちらも気づかぬうちに心を動かされる。

親切すぎる出会い系サイトのオペレーターとの関係性が最高。
非現実の使い方がとても上手い。

希望を捨てないシニカルさ。
このスピードなら自分も前へ進めるかもしれないという安心感。
それでも残る不安を優しく包み込む音楽。
LIFE誌が積み重ねてきた歴史。

“To see the world, things dangerous to come to, to see behind walls, to draw closer, to find each other and to feel. That is the purpose of LIFE.”
“世界を見よう 危険でも立ち向かおう
壁の裏側をのぞこう もっと近づこう
お互いを知ろう そして感じよう
それが人生の目的だから”

今ならわかる、あのヘリに飛び乗った跳躍の偉大さが。

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753

5.0慢性的な抑うつ感の中に漂う人生の煌めき。

2020年2月28日
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幸せ

前半は特に妄想の中でふざけている感じが強いが…後半に向かうに従いそんなテイストはどんどん薄まっていく。割と高評価を受けながらも、賞レースからは倦厭されたらしいが…日常を頑張って生きる人々を励ます力を孕んだ名作だ。

確かに筋書きはご都合主義的で大人の童話という感じだが…私はこの物語がとても好きになった。何よりも素晴らしいのはその語り口。大袈裟に感動を煽ることもなく、淡々とした映像の中に美しい風景を織り込み、人生の苦境の中に迷い込んだ男が、気怠く軽い抑うつ感を持ちながら、自分の人生に起きていることを受け止めて行く。「前向き」ということを殊更に強調することもなく、迷ったり凹んだりしながら生きることの肯定、日の目を見なくてもささやかな人生の煌めきを享受していくことの大切さを、この作品を見るたびに思い出す。私にとってはかけがえのない作品になった。

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image_taro

5.0いい映画

2020年1月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

2020.1
学生時代に観たなあと、レンタルで再視聴。

いい映画だなあと。勇気が出る映画。こういう映画を大事にしていきたい。

音楽がまたいい。

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さつまげ

4.5素敵な映画 美しい映像

2019年12月31日
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素敵な映画
美しい映像

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hanasaku37

3.0あらすじを読んでみて期待して見たが、それ程面白くなかった。

2019年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

あらすじを読んでみて期待して見たが、それ程面白くなかった。

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flamingo88

4.0スッキリできた

2019年9月21日
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ネタバレ! クリックして本文を読む
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Sulejmani

2.0吹き替え…

2019年9月18日
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吹き替えが…

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ryotas1222

4.040代の大人向け

2019年8月12日
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題名から想像できないほど、人生の一点に絞ったストーリー。人生のターニングポイントにフィーチャーした、気軽に見れて、心温まる映画です。

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y_credo

5.0一度きりなら思いきり!

2019年7月9日
Androidアプリから投稿

人生、二度とない。

一生懸命がんばってもむくわれないときもあるし、何で自分ばっかりって殻に閉じ籠りたくもなるときもある。でも、過去を振り返って後悔ばかりの日々はイヤだ。

下向きそうなとき、諦めそうなとき、ため息で埋まりそうなときに背中をグッと押してくれる映画だ。

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lily.a

5.0【豊かな想像力は、豊かな人生をもたらす。】

2019年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

 「虹を掴む男」(1947)を、ベン・スティラーの監督・主演でリメイクした作品。

 冴えないネガ保管係の男ウォルターが人並み外れた想像力(妄想凌)に後押しされ、冒険家ショーン(ショーン・ペン)を追って
冒険の旅へ。

 想像世界と現実世界との対比、ホセ・ゴンザレスの音楽を含めてとても好きな作品。

<2014年3月22日 劇場にて鑑賞>

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NOBU

3.0旅行に行くって言うか、行かせれてるだけ ワクワク感がないかな

2019年5月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

旅行に行くって言うか、行かせれてるだけ
ワクワク感がないかな

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ひでを

5.0前向きに、元気になる映画!

2019年3月29日
iPhoneアプリから投稿

景色の綺麗さもさることながら
突然空想の世界に放り込まれる
突拍子感もツボだった

マンネリな日常が
自分の心持ちでこんな風に変わったら
って思うとワクワクした

そしてショーンペン
かっこよすぎでしょう

ベンスティラーも別人のように
後半はかっこよかった(笑)

アイスランドに行きたくなる

そして音楽サイコー!

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うめちゅ