黒いヴィーナス

解説

2013年のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作「アデル、ブルーは熱い色」で一躍脚光を浴びた俊英アブデラティフ・ケシシュが、2010年に発表した長編第4作。19世紀初頭のヨーロッパを舞台に、南アフリカからやって来た黒人女性がたどる数奇な運命を、実話をもとに描き出した。南アフリカからイギリスへやって来たサーティエは、見世物小屋の出し物として庶民たちから好奇の目を浴びせられていた。その後、彼女は興行師に連れられてパリへと渡り、「ホッテントットのビーナス」と呼ばれて知名度をあげていく。そんな彼女に興味を抱いた解剖学者キュビエは、珍しい黒人女性の身体を研究するべく彼女を研究所へ招くが……。日本ではアスティチュ・フランセ東京の「地中海映画祭2013」第2部(2013年10月20日・26日・27日)で上映された。

2010年製作/164分/フランス・ベルギー合作
原題:Venus noire

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