劇場公開日 2014年1月31日

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「不完全」アメリカン・ハッスル にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0不完全

2015年6月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

実際にあった事件だが、実話とは言ってない。事実に基づいたとも言ってない。
この映画は一部事実と言っている。

法律とは不完全な物である。
だからこういう事件があり、こういう結末になったのだが。
FBIの「完全無欠の」計画も不完全だった。
出世欲をだし、無理な計画を立てたからだ。
夫婦生活も不完全だった。
奥さん役のローレンスの、人を不愉快にさせる演技はピカイチだった。

この映画は一部事実である。
事実だけでは映画的には盛り上げられないから脚色したということだ。

市長は人間味に溢れるリーダーだが、マフィアと接触し、賄賂も受け取る、不完全な政治家だ。

そんな不完全な人だらけのこの映画には、なぜか本当の悪人は見当たらない。

むしろ今の世の中には、こんな不完全な悪人こそが必要で、期待すら抱いてしまう。

この映画は不完全である。
だからこそこの映画は面白いのである。

にゃろめ