るろうに剣心 伝説の最期編 インタビュー: 佐藤健×藤原竜也、初共演にして死闘繰り広げた「るろうに剣心」を語る

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るろうに剣心 伝説の最期編

劇場公開日 2014年9月13日
2014年9月11日更新
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佐藤健×藤原竜也、初共演にして死闘繰り広げた「るろうに剣心」を語る

伝説の人斬りと、仲間を愛する穏やかな流浪人――佐藤健が、2面性を持った剣客・緋村剣心として生きた「るろうに剣心」が、終わりを迎えようとしている。幕末の残り火が地獄の業火となり、新時代に牙を剥くシリーズ完結編「るろうに剣心 伝説の最期編」で、精根尽き果てるまでぶつかり合った佐藤、藤原竜也が思いを語る。(取材・文/編集部、写真/山川哲矢)

座長として個性豊かな俳優陣を率いた「るろうに剣心」(2012/大友啓史監督)に始まり、3年間剣心を演じた佐藤。人を殺めた過去に苦悩し、“不殺の誓い”を立てた剣心を「理想の人間像で、人生の師匠みたいな感じ。剣心みたいになりたいという人物なんです」。長い時間をともにすごした剣心を離れた今、「(撮影を終え)冷静に見ることができますが、やっぱり特別な時間でした。現場に入っていたときも、すごく幸せな経験をさせてもらっているという気持ちではありましたが、スイッチやアドレナリンが変だった(笑)。ちょっと普通じゃなかったですね」と振り返る。

「燃え尽き症候群というよりも、終わったという開放感やうれしさの方がありました」とこぼすが、すべては役者として出し切った充実感と自信からくる言葉だ。「今回で完結だという気持ちでつくりました」と吐露し、「ケガや途中リタイアなど、最後までたどり着けない可能性があると本当に思っていて、緊張の糸がずっと張り詰めたままだったので、全部撮り終わったときは本当にうれしかったです」と達成感を明かす。

そんな佐藤が満身創痍になりながら向かっていった相手は、剣心の後継者にして最強の宿敵・志々雄真実に扮した藤原だ。藤原は特注スーツをまとい、政府に裏切られ、生きながらにして焼かれた志々雄の狂気と野心に満ちたオーラを体現。剣心と同じ人斬りとしての過去から出発しながら、異なる信念を掲げる。「面白いキャラクターでしたね。苦悩を抱えながらのし上がってやるという思いで、同じような過去を持つ仲間とともに政府に挑んでいく。絶対悪ではない志々雄の憎めない部分は、共感できるものがありました」

これまでにも、「DEATH NOTE デスノート」「カイジ 人生逆転ゲーム」などスクリーンに強烈な印象を焼き付けてきたが、本作では「スタッフのみなさんが衣装からメイク、アクションまで情熱を持ってつくりあげてくれた。みんながつくってくれたキャラクターだと思っています。ビジュアル的には、スーツを着てしまえばすんなりとセットに入っていくことができたけれど、現場に入って健くんやほかの演者さんとリハーサルして、ひとつずつつくっていきました」

本作で初共演を果たし、“影の人斬り”として激突した佐藤と藤原。ふたりが現場で顔を合わせたのは、藤原のクランクイン初日となった前編「るろうに剣心 京都大火編」の撮影だった。剣心と志々雄が出会う新月村の場面について、佐藤は「志々雄と対じして、言葉を交し合うシーンだったんですけれど、『これが志々雄か、そういうことか』とそこで見えたんですよね」と振り返る。

「僕はもともと原作のファンなので、志々雄の実写ってどういうことなんだって思っていたんですよ。『志々雄はどうなるの? 本当に大丈夫?』って。映画の成功がかかってる重要なところだったので、藤原さんのクランクインの日は全員ドキドキしていましたが、志々雄を目の前にして実写化には難しすぎるハードルをひとつ越えられたと感じました。藤原さんの放つ存在感やオーラがビシビシ感じられて、何も言わなくても『この人は最強だ』と思えたので、僕はテンションがあがってうれしかったのを覚えています」

新月村で始まったふたりの戦いの場は、京都の町、戦艦「煉獄」へと移る。日本の命運を背負った剣心と、時代を支配しようとする志々雄。死闘を繰り広げたふたりは、撮影中どのような距離に身を置いたのだろうか。「僕は『敵対しているから話さない』というようなことを意識するタイプではないのですが、今回、剣心と志々雄が一緒にいるシーンは局面を迎えている状況で、お互いにいっぱいいっぱいになる芝居ばかりだったんです。僕は藤原さんと初めて共演させていただけるから、すごくうれしくて楽しみだったんですが、現場では雑談みたいなことは一切できなかったですね」と話す佐藤に同調し、藤原も「みんなそうだよね。やるべきことは多かったので、集中しながら最後までやらせてもらいました」と語る。

剣心と志々雄らが織り成すドラマに加え、血の通った圧倒的なアクションも見どころのひとつだ。佐藤を筆頭とした役者陣は、アクション監督・谷垣健治のもと練り上げられたアクションに挑戦。クライマックスは7時間を越える映像素材が撮影され、佐藤と藤原が「映画ができちゃうよね」と口をそろえるほどの濃厚なアクションとなったが、劇中では14分に凝縮されている。

シリーズを重ねるごとに激しくなるアクションをこなしてきた佐藤は、「実は14分のアクションシーンって長くて、普通はずっと見ていられないんですよ。でも、『るろ剣』は見ていられるアクションになっているからすごい。しかも、ほかのアクション映画では『今すごいことをしているぞ』とハイ・ロースピードで見せたり、同じことを何回も繰り返したりするところを、『るろ剣』はスッとやっている感じ。すごいことをすごいと見せない演出で、密度も含めて見たことがないものになっています」と手ごたえ十分の様子だ。

一方の藤原は、煉獄で剣心(佐藤)に加え、斎藤一(江口洋介)、四乃森蒼紫(伊勢谷友介)、相楽左之助(青木崇高)と豪傑4人を相手にする。「佐藤くん、伊勢谷くん、江口さん、青木くんでしょ。(撮影が始まったばかりで)先は長いし、こんな4人と戦うのはめんどくさいと思いました(笑)」と冗談めかしながらも、「隣で芝居している健くんなんか、この立ち回りのテンションを1年くらい持続しているからすごく素敵だと思ったし、『自分は不器用だ』と言いながら必死にアクション部についていく伊勢谷くんの姿勢を見ていると、感動的な部分もあって。大変なアクションだったけれど、みんな必死に乗り越えようとしていていい思い出です」

そして、佐藤は役者として、キャラクターとしてさまざまな思いを抱え、志々雄との一騎打ちへとなだれ込んでいく。戦いの舞台となる煉獄で、「日本映画ではありえない規模のセットを用意してもらえたので、思いっきりやらせてもらいました」と全身全霊でぶつかっていった。「僕はこの場面がすべてだと思っていたので、『京都大火編』も『伝説の最期編』もすべてが志々雄とのその戦いのためにあるという気持ちで挑んでいました。志々雄と出会ってから決着が着くまでの一連のシーンは、1週間くらいで撮りましたが、この1週間は25年間の人生のなかでも、本当に忘れられない1週間でした」。藤原も「もう、どうしようかっていう感じだったよね。全員で良いラスト、成立させられるカットを撮ろうという意識のなかで、必死にやらせてもらいました」と迎え撃ち、壮絶な絵が完成した。

「現場からこんな経験をさせてもらえることはないです。俳優人生のなかでも、一生に一度あるかないかくらい大きなスケールでやらせてもらえましたし、個人的にも大好きな役だったので、本当に幸せな現場だとかみ締めながらやっていました。自分にとって代表作と言える作品になったと思いますし、やっぱり特別です」(佐藤)

「ここまでのエンタテインメント作品というものをやったことなかったので、貴重な経験になりましたし、いい出会いができたました。だからこそ、みなさんに見てほしいです」(藤原)

佐藤ら大友組の熱は、日本を超え世界へと伝播していく。8月には前編「京都大火編」がフィリピンでのアジアプレミアを成功させ、6000人のファンの熱狂を目の当たりにした。同シリーズは、1作目から海外マーケットを見据え、日本ならではのアクションエンタテインメントとしての地位を築いてきた。本作では、海外への思いがより強まったという。「前回、海外の方にも評価していただいたので、今回はもっと届くように、もっといけるだろうという思いでやりました。アクションエンタテインメントというものは、国や言葉は関係なく、誰が見ても興奮できるものだと思うし、特にこの作品は日本の美や繊細なところも突き詰めてやっているので、日本人しかつくれない映画になっていると思いますよ」(佐藤)

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