今日子と修一の場合のレビュー・感想・評価
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ダブル主演に監督 興味本位で視聴
淡々と進むお話に
なぜか見いってしまって
寝落ちするまもなく鑑賞終了。
涙もホロリとでてしまいました。
話の結末ははっきりとはなく
でもこんな終わり方もいい。
人にこの映画を勧めるかといえば
勧めるなら人を選ぶ必要ありという感じ。
興味本位で見た割には
満足感ありでした。
結婚後の作品らしい
これが出会いのきっかけかなあと思ったら違っていて、奥田瑛二が娘と娘の旦那さんを使って撮った映画、ということになる。
柄本佑はほんとに良くて、最近特にいい役に恵まれていると思う。
この映画ではちょっと薄めの役どころだったのでもっともっと見たいと思うほど。
実はこれ随分と前に出だしだけ見ていたらしい。
カンニングの竹山の下衆ぶりがあまりにも上手いんだかあの顔に似合いすぎてるんだかで、ウンザリしてそこでやめてしまったんだと思い出す。
映画自体の感想としては、ここまで不幸な人々の集合体を見せられるのは果たしてリアルなのだろうか?
そういう人々はある一定の所に自ずと流れ着くものなのだろうか?
奥田瑛二は安藤和津と知り合った時、公園のベンチがねぐらだったとトーク番組で言っていた。
彼を最初に見たのは「金閣寺」という映画の僧。
並々ならぬ才能をその時から発揮していたし、自覚はなくとも自分がそのうち自分の才能を開花させるに違いない自信は持ちながらの野宿だったのは間違いない。
だが 人は運命というもっと厄介なものに翻弄されるのが世の常で、奥田瑛二以外の人でそういう才能がありつつなんの花も開かずただただ世の中を恨みつつ生きてる人もたくさんいるだろう。
真っ当とは?
日の当たる町の日の当たる道を 堂々と両手を振って生きて行ける人生とは?
人はいろんな運命を背負う。
その運命には自分の切り開く力というのも含まれるとして、人は能力や方法やその場の対処ひとつでまったく別の道を行く。
安藤さくら演じる保険外交員。
もし私がその立場になったら。
竹山をぶっ飛ばして外交員をやめる事ができるだろうか。
というか
こういう設定、保険のおばちゃんたちから抗議来なかったんだろうか。
これじゃ保険のおばさんたちみんな体で契約取ってるみたいに見えるよ。
私の保険の担当の人たち そういう人ひとりもいないなあ。
イジメられた子の復讐
父を殺した息子
余程体調のまともな時じゃないと見てられないのは間違いない。
ラーメンばっかり
できれば“ケンちゃん(和音匠)の場合”も欲しいところだったけれど、安藤サクラと柄本佑という夫婦共演、しかも奥田瑛二の娘という家族の安心感があった。
今日子と修一という二人にはそれぞれの深くて悲しい物語があるわけだが、今日子は嫁ぎ先から追い出され、新たな人生を始めようとしたところで、同棲中のヒモみたいな男を刺してしまい、逆に修一は父親を殺してしまった罪を償い、更生しようとしているところ。そのターニングポイントとなるのが双方とも東日本大震災だったというすれ違いストーリー。
殺人についても二人とも違うものだったし、人生の波が下降に流れるのか、再生して上昇するかの違いもあった。今日子にとっては殺人というより過失致死のようだったが、徹とタケシと二つの名前を持つヒモに人間不信と家族が震災にあったという理由からか、死体を切り刻み硫化水素によって隠ぺいしようとさえするのだ。なぜだか事件にもならないという都会の片隅の出来事。自暴自棄だったのか、心神喪失だったのかはわからないが、心の闇は消えそうにない哀しさも感じられた。
一方で、町工場で働きながら更生し、母親までもが行方不明となっていた修一は、未来を見つめ大学受験を志す。応援したくなるような性格だったし、彼女も出来そうなのに敢えて孤独を選ぶところも心の闇があるためか・・・。途中は時系列もバラバラだし、ちょっと気を抜くと眠くなってしまいそうな内容ながら、そんな二人が出会いそうで出会わない最後は見事でした。
驚きだったのは、同じく殺人を犯して少年刑務所から町工場で働いていたケンイチ役の和音匠。志垣太郎の息子だということだが、ピアノの腕前も立派なもの。本人の演奏という珍しいシーンも印象に残りました。
奥田瑛二が実の娘とその夫をキャストに選ぶところがまずいい。3.11...
奥田瑛二が実の娘とその夫をキャストに選ぶところがまずいい。3.11が人間にとってどんなものなのかはそれぞれ違うということをリアルに感じた。二人が結局絡まないところがいい。
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