劇場公開日 2014年10月24日

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「ヘラクレスの真実」ヘラクレス 玉川上水の亀さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ヘラクレスの真実

2014年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

ドウェイン・ジョンソン、ブレット・ラトナー監督等が登壇したジャパンプレミアで鑑賞。
ギリシア神話の半神半人の英雄であり、最大最強の存在であるヘラクレスの伝説の真実をスケール大きく、ド派手なアクションてんこ盛りで描いていく。
本作の予告編から「ヘラクレスの12の難行」をCGを駆使してファンタジックに、そしてドウェイン・ジョンソンの肉弾アクション中心に描いていくのだと思っていたが、そういう要素は少しで、ヘラクレスという英雄の真実と伝説がどう生まれていったかに焦点を当てて展開していく。
映画は、取り返しのつかない罪を犯し、その償いの為の12の難行を経て、5人の仲間と傭兵として諸国を放浪するヘラクレスだったが、請われてトラキアの窮地を救う為、強力な助っ人として加勢することになる。
半神半人の神の子と言うと、斬られても血を流すことも無く、不死身で悩みも無い完全無欠な超人のように思えるが、この作品のヘラクレスは苦悩し葛藤し、時に嘆き悲しむ血の通った存在として描かれる。
それでも彼は英雄としてぶれず、己の信念に基づいて行動する。
トラキアで予期せぬ陰謀に巻き込まれたヘラクレスたちは絶体絶命のピンチに陥るが、果たしてそれをはね返して正義を貫くことが出来るのか?
そしてヘラクレスは、自ら内側に抱えた「最後の難行」を克服することが出来るのか?
CGを駆使した部分は勿論多数あるだろうが、空前のセットとロケーションで繰り広げられる怒涛の戦闘シーン、その迫力にも負けていない男気溢れるドウェイン・ジョンソンの肉弾アクションが熱い!
肉食系に飢えている人は、この映画でヘラクレスと共に心の中で雄叫びを上げて欲しい!

玉川上水の亀