劇場公開日 2013年11月23日

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「異様な面白さ」ジ、エクストリーム、スキヤキ オレさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0異様な面白さ

2017年8月26日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

楽しい

大学卒業ぶり以来に突然大川を訪ねて来た洞口。大川の恋人の楓と洞口の昔の恋人の京子の4人で何故か海へ出かけることに。
どこまでもシュールでどこか切ない笑って泣ける?ケッサクロードムービー。

初めてこの作品を観たとき、時系列のあやふやさや無さ過ぎるストーリー性に面白かったけど多分2度目はないだろうなと感じていた。
そしてまさかの2回目、しかも劇場上映笑、の鑑賞を済ました後に気付いた。
自分この作品すごい好きだ笑。

前述の通りストーリー性は全くないわ、人間関係が複雑そうな割には情報がなさすぎるなど映画としての出来が高いわけではないかもしれないが、窪塚洋介と井浦新、この2人のキャスティングが最高なのと中身のなさ過ぎる学生感丸出しのやりとりが絶妙に面白い笑。
なんとなくこの2人のキャラクターから思うと窪塚洋介が洞口で井浦新が大川なのが普通なんじゃないかなと思う。ボケとツッコミ的な意味で笑。
そこが逆になった上で井浦新のおとぼけのハマり具合と窪塚洋介のツッコミの鋭さが最高に面白い笑。
今まで自分の行動や発言でボケたりおちゃらけたりすることの多かった窪塚洋介がツッコミという受け身のコメディアンに徹していてすごく新鮮に感じたし、井浦新はこんなに変な役もできんのかと惚れ直した笑。どもり方と顔と発言ウザすぎて一緒にいたらめっちゃ殴りたくなる人を好演してた笑。

2人のプチ旅行に付き合う形になった楓こと倉科カナと京子こと市川実日子もステキだ。
海へやってきた楓が大川と2人で歩いていておもむろに手を繋ぐシーンは自分の心を羨ましさで一杯にした笑。
京子と洞口は昔の恋人という設定らしく、2人が並んだシーンを観て、うわあ付き合ってそう!みたいな気分になった笑。
終盤の明かりを落とした旅館のシーンは自分の心を切なさで一杯にした笑。

いろんなレビューで見るけど15年ぶりに再開した学祭時代の友人の役を12年ぶりに共演した2人が演じるという憎いキャスティングもやっぱりいいよね。
ピンポンを知ってる人ならなおのことこの作品の2人の違いと役者としての凄さがわかると思う。
こういう映画っぽくない映画?もたまにはいいなぁと思った。
とにかくこの作品は終盤にて大川がほろ酔い気味に叫んだ
楽しいなぁ!!!!
に尽きると思う笑。

色々気になる描写はあるけど深く考えても理解できなそうだからとにかく4人のダベリと超無駄遣いされる高良健吾を見逃さずに楽しんでもらいたい一本笑。

2015年08月03日(月)1回目
2017年07月07日(金)2回目@テアトル新宿窪塚洋介特集オールナイト

オレ