劇場公開日 2015年6月20日

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「MADな映画の代名詞」マッドマックス 怒りのデス・ロード R18+さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0MADな映画の代名詞

2017年6月5日
フィーチャーフォンから投稿

泣ける

楽しい

興奮

このレビューは、映画を見終えて数日たってから書いている。なぜなら、映画を見終えてすぐだと興奮して、「最高」とか「感動した」とか、簡単な言葉でしか表現できそうになかったから。この映画の奥底に眠る何かを、少し掴めたような気がした。
映画の題名にもある“マッド”。マッドな映画って、一体何?イカれてる映画?
イカれてる映画と聞いて、最初に頭に浮かんだのは『ワイルド・スピードICE BREAK』。スーパーカーの氷河チェイスとか魚雷を腕で動かす映画。これはマッド(狂気)?確かに主人公のドミニクとか仲間のホブスらは狂ってるかもしれない。けど、まだ正気じゃない?周りが見えてる。これはマッドじゃなくて、“ワイルド”だね。
となるとマッド=キチガイ?
キチガイ映画と言えば『アメリカン・サイコ』。でもマッドの本質ではない。ただのキチガイ。
そう、この映画はマッドな映画の代名詞なんだと思う。タイトルにあるからとかじゃない。
ラストバトルでマックスやフュリオサは、本能的衝動のまま動いてた。マックスがガソリンを口にいれ、ウォータンクのチャージャーに直接吹き込むシーンとか。
表現しにくいけど、狂気がもたらすのは何も悪い結果じゃない。マックスが言ってた、
「希望はもつな。希望を失って最後に残るのは、狂気だけだ」
これは歴代の映画史に残る名台詞。希望を失って狂気に染まった男が、マックス。
狂気しかない近未来はすぐそばまで?と考えるとちょっと恐怖。
最後は予想外のラストに涙。まさかマッドマックスに泣かされるなんて。シャーリーズ・セロンの熱演が頭に残ってる。
新しいマッドマックスが出る、とは聞いてない。でも出なくていい。これがジョージ・ミラーが描きたかった、全てのマッドが詰まってるから。
最高の映画だった。まだみてない人は、絶対みたほうがいい。
内容は実質、行って帰るだけ。でも飽きないし、休めない。
純粋なマッドな映画だった。

R18+