劇場公開日 2013年7月13日

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「人気者のボクが、嫌われ者の彼女を殺すまで。」バーニー みんなが愛した殺人者 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人気者のボクが、嫌われ者の彼女を殺すまで。

2016年3月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

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テキサス州の田舎町。
町の皆に慕われる葬儀屋のバーニーは、嫌われ者の金持ち偏屈老未亡人マージョリーを気にかけ、相手をするようになるが、ある日衝動的に彼女を殺してしまい…。
1996年にテキサスで起きた殺人事件を、リチャード・リンクレイターが意表を突いた演出で映画化。

シニカルなブラック・コメディ。
前半は事件について町の人たちへのインタビューしたドキュメンタリータッチ。
第三者の証言から、事件の概要、被害者・加害者について浮かび上がらせる。
ここで興味深いのが、ほとんどの人が、加害者を良く言い、被害者を悪く言っている点。
町の人たちが加害者を擁護したというこの実録事件。
確かにマージョリーはイヤな奴。
しかしリチャード・リンクレイターは、マージョリーがまだ生きているかのように仕立て、彼女がどんな性格であろうと人を殺した事実のバーニーを、悲哀を込めて描く。

「スクール・オブ・ロック」に続きリンクレイター作品で好演のジャック・ブラック。
シャーリー・マクレーン、マシュー・マコノヒーらがさすがの巧演。

近大