風立ちぬのレビュー・感想・評価
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ウタマルの映画評を事前に聴いていてわかり難い映画かと思ってだけどけ...
ウタマルの映画評を事前に聴いていてわかり難い映画かと思ってだけどけっこうわかり易かった。
凄く真っ当なオーソドックスな映画でした。
でもドイツ人との会話はちょっと。あとからならなんとでも言えるわた思ってしまいました。
大正の恋って、イイ!!
飛行機の技師を夢見る青年の、10年間を描いたお話。
勉学に励む若者たちも、居候先の優しい夫婦も、みんな素敵!!
何より、2人の純粋な恋のシーンが良かった!
儚いけど幸せな結婚生活は現代とは違って、でも変わらないものもあって。
どうしようもなくときめきました(*´∇`*)
主人公の声がうーんだけど、だんだん慣れます笑
全体を通して綺麗で、最後の作品なんて寂しいなあって思います。すごく良かった!
儚く、美しい。
ジブリで一番好きです。
金曜ロードショーで久々に見ましたが、やっぱりいいですね。
春の桜が散っていくのを見ているときと同じ気持ちになります。
日本ならではの繊細さというか、侘び寂びというか…そういったものが感じられます。
宮崎監督、素晴らしい集大成です。
この「生き方」に魅力を感じるならエンジニアの素質がある
今世紀の宮崎駿監督作では一番好きかな.エンジニア/研究者を目指す人には観て欲しいし,この「生き方」に魅力を感じた若い人は「自分はどうせ文系だ」なんぞと考えずにエンジニア/研究者も検討してみて欲しい.
内田達樹のblogに「『それについて語らずにいられない』という印象を残すのは間違いなくよい映画である。それはその反対の映画を想像すればよくわかる。」とあったがまさにその通り.
良いドラマ
これを見る前に、当時の日本の歴史を調べてから見ると良い。
という誰かの感想かツイートを聞いたけど、特に調べず見に行った。
第二次世界大戦における日本についての基礎知識があれば最低限OKだし、テレビやCMであらすじを知っとくだけで充分楽しめる内容。
だからそんなに難しくは無い、ストーリーだけで言えば。笑
ジブリ作品、というより宮崎駿監督はファンタジーの中に哲学的なメッセージを込める作品が多いらしいけど、今回はファンタジーらしいファンタジーはほぼ無く、ほとんどが現実的だった。
だからメッセージも割とストレートに伝わる様な作品だったと思う。「◯◯は△△の比喩で…」みたいなのは他の宮崎作品より少ない気がする。
というかメッセージあるのか。ただ最後にこれだけは描きたかった的なだけなんじゃないかと少し思う。
そうだとしても、それであれだけのドラマが描けるのは凄い。
偉そうに言っちゃったけど。笑
ジブリ作品であの雰囲気、そしてあのラストは違和感、いや新鮮だった。優しい絵で厳しい世界を見るという良い違和感。
何より好きなタイプのドラマ。
大人のアニメ
音楽や映像の美しさはスタジオジプリならではです。
ただ、ストーリーは小さな子どもにとって難しいとの印象を受けます。
主人公の夢の世界が何度も登場したり、時系列がなかなか理解しづらいのです。
例えば、主人公が結婚する女性と再会する場面。
何故ホテルに宿泊しているんだろうという疑問がぬぐえません。
時系列がはっきりしないので、突然ホテルの場面が登場します。
会話によってストーリーは展開されるのですが、会話がないのです。
会話が少なすぎるのかもしれません。
作品としてクオリティーは高いですが、大人が見るアニメという印象を受けます。
関東大震災、第二次世界大戦等歴史を知らなければ理解しづらい作品です。
ある程度の前知識がいる
大人向け!
作品内で何が起こっているのかはある程度太平洋戦争知識がいる感じ。ただ、絵面を見ているだけでも時間があっという間に流れます。
魔女宅が創作者のスランプ物語だとしたら、こちらは創作者がプロになった後に経験する悲喜こもごも。
戦争ほどではないにしろ、自分が作りたいものを半分程度はやらせてもらえるものの、予算納期クライアントの我儘と尽きることのない足枷を嵌められる。そして作ったものは世の中に影響を与え、その中で人が生き死にを左右される。
そういう様相が描かれている。具体的には零戦がなければ、日本はもっと太平洋戦争に早く負けていたかも知れない。そうすればパイロットはそんなに死ななかったかもしれないし、それで進出していなければ南の方で揚陸作戦をやっていた陸軍兵士も死ななかったかも。
転がっていってしまったコンテンツを止めることは難しい。
かなり踏み込んだ描写が多いので、クリエイターじゃない方は置いてけぼりかも?
まあでも日本ってやつはアマチュア含めてクリエイター人口は異常だと思いますのでやらない意味がないことはないとは思います。
墜落してしまった零戦のように、歴史には残るけど、基本的には創作物はいつかゴミになるもの。
誰かの命を削って作っても、生み出されるものは人の死と同じく等しく末路はゴミになる。
見よ、これが君の作ったものだ。
とゴミを指して言われてなお、生きねば、と決意するじろうが強いととるか、浅ましいととるか。
私はあいつウンコクズだと思いますがね!!!上司には欲しいタイプ!
恋愛シーンがあることによる次郎のクズ度の上昇に興奮すら覚えますね!!!
宮崎作品はわりとメッセージを投げっぱなしにしていることが多いですが、この作品はとても顕著ですね。
美しい部分だけを切り取った物語ではあるけど、画面外部分を知識で補った場合はどうなるかな?みたいな。
それでも、どんなクズ野郎でも、クリエイターがもの作ってるとこはかっこいいんだよな〜と、プロジェクトxとか見てると思いますね。
だからなほこさんはしょうがない。
ものを作らない次郎は多分かっこよくないもの。
宮崎駿の中の堀越次郎
今の時代に生きている我々は、純粋な空への憧れを理解できるが、当時の人々にそれが難しかったであろうことは想像に難くない。
それでも、当時の技術者の純粋な気持ちを信じて表現せずにはいられない監督の気持ちが伝わってきました。
モノを創ることに没頭する男の言い訳
はっきり言って、面白くない。
「美しい風」を描きたい宮崎駿の自己満足感たっぷりの描写の連続だ。その点は、とても美しく素晴らしい。そこは良かった。
また、本作は、細かい描写や分かりやすい説明的な表現をせずに、全体を演出している。そういう意味では、ある程度の素養を求められるのかもしれないが、だからといって雑な描き方をしている訳ではない。逆に、子ども向けの演出に縛られない自由な宮崎演出が見られて貴重とも言える。
一方で、本作の本質的なテーマは要するに「モノを創ることに没頭する男」が夢を追う物語という所だろう。だかこそ、主人公は、堀越次郎でもあり、宮崎駿でもあり、そんな「モノを創ることに没頭する男」の象徴として庵野秀明が声優に選ばれたんだと思う。
主人公が妄想にふけるシーンの連続は、創造する人間の特徴だ。軍人との会議と、研究者たちの勉強会を、ともに「研究会」として描写しているシーンなどは、まさに「モノを創ることに没頭する男」と、そうでない人間を対比している。そして、主人公のような人間にとって、その創ったものが結果的に戦争の道具になり、たくさんの悲劇を生んだとしても、創ることの欲求を抑えることはできない。その象徴として、堀越次郎は主人公に選ばれている。
もちろん、宮崎駿は反戦主義者だ。それと同時に、戦車や戦闘機を描くことが好きで、自らの作品の中で戦争の描写を描き続けてきた。そこに、堀越次郎と共感するモノがあったのではないだろうか。
しかし、残念ながらそんなものは、「モノを創ることに没頭する男」の言い訳でしかない。あるいは本作を「モノを創ることに没頭する」業界人達が絶賛し合うのも、同じく自分たちの心情が描写されていることの共感でしかない。
その一方で本作は、「モノを創ることに没頭する」ことに共感できない人間を切り捨てている。何度も妄想にふける世界観を描きながら、その世界観を共有していない観客が、妄想にふける快感を共感できるほどの描写がない。残念ながら、多くの人間は、宮崎駿や庵野秀明や、あるいは主人公・次郎のように、妄想の中に没頭しながら生きていくわけにはいかないのが現実である。
つまり、本作だけに限って言えば、宮崎駿は極めて内省的な動機で作品を創っており、多くの観客を置いてけぼりにしている(もちろん、それでも成立する作品はある)。
そして、「美しい風」と「モノを創ることに没頭する男の言い訳」を2時間延々と描くために、主人公と妻の恋愛物語を挿入しているのだが、それも全く面白くない。そこは、決定的にダメなところ。この恋愛パートは、堀辰雄の小説『風立ちぬ』を下敷きにしているものの、そこだけを抜き出したら、素人が書いたケータイ小説程度のレベル。
さらに、野暮を承知であえて言えば、やはり零戦がどんなに秀逸な機体であろうと、どんなに美しい創造物であろうとも、そこには、零戦という戦闘機による多くの死者の存在があるのを忘れてはならないって点だ。仮に、現実や仮想世界の中で、原爆がどんな正当化される理由があっても、オッペンハイマーがどれほど高潔な人物だったとしても、そこに原爆で死んだ人のことを忘れてはならないことと同じ。零戦はそういう負の歴史を生まれながらにして抱えていることを、本作がちゃんと伝えられているのか、そこを抜きにして評価をすべきじゃない。だとすると、基本的な構造が観客を置き去りにして展開している本作は、その点を伝えきれていないと言わざるを得ない。
ということで、「宮崎駿の遺作」とも言われる本作。出来が悪いって事はまったくないが、それでもやはり残念な作品だったとしか評価できない。
風立ちぬ
「僕は美しい飛行機をつくりたい」少年の夢を描いたアニメ。
飛行機を愛し、煙草をくゆらせ、純愛に生きる二郎。
その夢に、その主人公に、宮崎駿監督の思い入れを感じる。
美しいものを愛する素直な心。夢に生きる。理想的な生き方。
ゼロ戦の設計者・堀越二郎と彼の生涯を書いた作家の堀辰雄の作品をモデルした映画。
賛否両論分かれる内容。名機の絶賛から特攻機へ悲劇の省略、美しく成長したが故の妻への愛情、喫煙シーン、台詞棒読みの主人公など。
「風立ちぬ、いざ生きめやも」
ポール・ヴァレリーの詩を、堀辰雄を訳した言葉。
どんな困難なときでも、「生きねば」とは生きねばなるまいというメッセージなのか?
宮崎駿監督の美しさへのこだわり。
「美しさを追い求めることの残酷さ」を描いた映画と感じた。
初ジブリ
元々アニメやジブリは見たことがないのですが、宮崎駿さんが引退ということでみました。
ごめんなさい。
ファンの方には申し訳ないのですが
私には堀越二郎さんの人生映画に感じました。
メッセージ性が強く感動するということでしたが、
時代背景を学ぶことができて、零戦がどう作られたかがわかる映画にしか感じませんでした。
鑑賞前にパンフレットや作品の情報を調べてから見た方がよかったのかな、と感じた作品でした。
大人のアニメ
史実とは異なるようなので、一つのフィクションとして捉える必要あり。
こりゃ子供は理解できないだろうし、私も解説を読んだりして理解を深めた感じ。
菜穂子は人を愛するというのがどういうことか分かっているけど、二郎の愛は「かわいいかわいい」だけなんだよなあ。
でも私も菜穂子に感情移入してしまい、二郎に対して「今後立ち止まる時が来たら、あなたはあなたを許してあげて」と思ってしまいました。笑
主役の庵野秀明さんの演技については賛否両論あるようですが、小津安二郎作品に出ていた笠智衆さん的な雰囲気を感じて良かったです。
号泣((T_T))
今までにない宮崎駿作品で
長編アニメは最後の宮崎駿作品!!
いやぁ~泣いたね~
見終わった後も
涙が止まらず…嗚咽した…(T_T)
これはジブリ作品として
見ない方がイイ!!
言えるのはこれだけ。
ただ、庵野さんをキャスティングしたのは
どーもなぁ…
悪くはないけど
やはり、何かもったいない感は否めない…。
見た順番が…
お盆に、二枚のBDを見ました。永遠の0と宮崎駿さんの引退作品風たちぬです。たまたま、零戦関係の映画が送られて来ました。
悩んだすえ、期待大のジブリ作品を翌日に回して、0から見ました。
いけません。この順番は、いけません。せっかくのジブリ作品が、宮崎駿さんの引退作品が、台無しです。ちんけで幼く、入り込めないまま終わってしまいました。
戦争の惨さ虚しさ、夫婦愛の強さ深さ、0の方が数段上だった分、そう感じてしまいました。
何故、宮崎さんはあんな発言をなさったか、永遠の0を批判なさったのか不思議です。
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