劇場公開日 2013年8月17日

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「近年出色のポリスアクション&バディ・ムービー」エンド・オブ・ウォッチ arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0近年出色のポリスアクション&バディ・ムービー

2014年7月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

興奮

ファウンド・フッテージものには何処か虚仮威し的な胡散臭さが付きまとうが、今作に関しては、この撮影方法がとても効果的だったと思う。
まず、冒頭の車載カメラの映像で主人公二人が如何に危険な地域のパトロールを担当しているかという事実を臨場感たっぷりに観客に突きつける。
そして、二人それぞれが持ったカメラの映像からは、警官である彼等もまた家族を愛し、ごく当たり前の悩みを抱える一人の人間だということが伝わってくる。
極端に近い登場人物とカメラの距離が、彼等と観客の距離をも縮めている。

麻薬カルテルが支配しようとしている街では、ありふれた通報の結果が、こちらの想像をはるかに超える凶悪事件に繋がっている。
ギャングのパーティーと警官の結婚式が交互に映されるシーンに象徴されるように、
片やバッジを持ち制服を着ているとはいえ、
双方が銃を持ち、殺るか、殺られるか、生き延びるため、仲間を守るために戦う、そこは正に戦場だった。

主人公の警官コンビ、ジェイク・ギレンホールとマイケル・ペーニャがかなりの好演。
警官仲間を演じた俳優陣も、目立ちはしないものの、とてもリアルな警官像を体現していた。
監督デヴィッド・エアーのこの後の仕事は、A・シュワルツェネッガーとB・ピットの主演作。彼がスター俳優を使ってどんな作品を撮るのかとても楽しみ。

arakazu