劇場公開日 2013年11月8日

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「★ 致命的な監督の人選ミスだった」キャリー みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0★ 致命的な監督の人選ミスだった

2014年6月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

萌える

ホラー映画に縁もゆかりもない女性監督を起用して、本作が失敗するのは最初から火を見るよりも明らかだった。
ハラハラドキドキするような怖さが皆無なのも当然。
オリジナル版のクライマックスでは、抑制されていたキャリーのテレキネシスが遂に暴走を始める時、シシー・スペイセクは両眼をカッと見開く。
顔付きは無表情だったけど、その瞳には怒りと憎しみが宿っていた。
不気味なほどの静寂。
そして、怒濤のごとく押し寄せる大殺戮シーン!
リメイク版では早い段階でキャリーは、テレキネシスを自分の意思で自由自在に操れるようになっている。
オリジナル版と大きく違っていたのはこの部分。
キャリーの頭上に豚の血が降り注ぐ場面は、カメラ・アングルを変えながら三度も繰り返していた。
しつこいだけでそれを繰り返す意味なんてどこにもない。
もう早く血の制裁を始めてくれと叫びたくなってしまう。
デ・パルマ版『キャリー』とは天と地ほどの差があった。

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みつまる。