劇場公開日 2012年10月20日

「「お前、バカだな」」宇宙人王(ワン)さんとの遭遇 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「お前、バカだな」

2014年7月21日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

中国語翻訳家のイタリア人女性ガイアに、ある機密の仕事の依頼が。目隠しされ、秘密警察に連れて行かれたのは、真っ暗な部屋。そこに居たのは、中国語を話す宇宙人…!

まずは誰もがコメディと思う。
何故か中国語を話す宇宙人“王さん”。(ちゃんと理由有り)
王さんの姿はチープでちょっと笑いそうになる。
そしてこの邦題。トミー・リー・ジョーンズの某CMみたい。

しかししかし!
内容はシリアスでサスペンスフルで驚かされる。

平和の為に来たと主張し続ける王さん。
秘密警察の男は、王さんが地球に来た目的は侵略だと勝手に決め付け、威圧的な態度で脅し、さらには拷問も…。
ガイアは王さんを助けようと奔走する…。

見る側もガイアと同じ立場に置かれ、秘密警察の態度にムカッとし、王さんに同情しつつも半信半疑…の緊張感を持たせる。
前半は尋問の会話劇。ほとんど動きは無いが、真相は?目的は?で引き込まれる。
そして、まさかまさかのラスト!
衝撃的な鬱展開…。
「お前、バカだな」
笑いや軽い気持ちで見るとKOされる。

無名のスタッフ・キャスト。低予算。ド派手なシーンも無い。(所々のCGは低予算なりに頑張っている)
大予算の超大作でなくともユニークなSFは作れる好例!

主演女優は全くの初めましてだが、なかなかの美人さん!

近大