劇場公開日 2012年12月21日

  • 予告編を見る

「登場人物が皆美しい」レ・ミゼラブル(2012) いくらさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0登場人物が皆美しい

2017年6月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

作品自体は長くて重くて暗い…が、音楽と歌、そして映像によってここまであの時代の歴史を伝えやすい形に変換してくれることが有り難い。

個人的にビクトール・ユーゴの作品は好きで、あまり本物の「悪」を作らず、個人描写が繊細で、善悪の実態について問いかける物語の構成は、物語が終わっても心の奥や人生観に静かに響き続ける。
それをミュージカルとして美しく流れる川のように一体感を持たせる演出が、映画化されても劇場と変わらぬ迫力で見られることが嬉しい。

メロディー、歌詞、台本、演者、どれをとってもレ・ミゼラブルという作品自体が私は好きだ。

いくら