彌勒 MIROKUのレビュー・感想・評価

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彌勒 MIROKU

劇場公開日 2013年10月26日
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懐古的カルト。

創り手がそういったものを意図したのかどうかはわからない。新世紀映画を標榜しながらほぼモノクロで撮られ、原作は稲垣足穂という絶妙な胡散臭さ。エンタメが多様な嗜好に合わせて細分化され、マニアがほとんど普遍的なものになったいま、カルト、サブカル、アングラといったようなものは、もはやレトロスペクティブの中にしか成立しないのかもしれない。

この作品では少年の役を少女が演じている。同じ趣向で真っ先に思い出すのは1988年公開の傑作『1999年の夏休み』だ。金子修介監督で原案は萩尾望都の『トーマの心臓』である。タルホといえばA感覚だし、トーマもそちらの傾向は色濃い。これらの映画がいずれも少女に少年役をやらせている。これは単に奇をてらった結果ではなく、必然と見るべきだと思う。表現として成功してもいる。

書割を多用した独特の演出も面白かった。特に、ドヤ街のエキストラまでもが書割で表現されているのには驚いた。これが相当に良い味を出している。万人におすすめできるかといえば疑問だけれど、たまには珍味も味わいたいという向きにはぴったりの映画だと思う。

lylyco
lylycoさん / 2016年1月6日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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京都造形大学映像専攻の生徒90人と何人かのプロが製作した映画。
酒に溺れていた売れない物書きが、昔の友人の亡霊の嘲笑を受けたり鬼に会ったり瀕死の状態で線路を匍匐前進したりして、ついに自分の核心を突く一つの物語を書き始めるという物語。
「苦役列車」の主演を森山未來から永瀬正敏にして、エンターテインメント要素を一切排除してモノクロにしてみました!という感じ。
ワタリウム美術館で現代美術を見たときのような、また、表参道のスパイラルで京都なんとか大学の卒業制作展を見たときのような、何か熱烈に伝えたいものがあるんだろうけれど抽象的過ぎて若過ぎて懲り過ぎていてうまく受け取りきれない、そんな印象。
特に前半の学生時代は学芸会レベル。
主人公が5人いる意味は?少年たちなのに女子が演じている意味は?
「真っ青な空が破けたら向こうには何があるんだろう。知的な世界が広がっているのかな」「たぶん、何もないと思う」みたいな会話はちょっと面白いなと思った。
自分も、特に高校と大学の頃、あんな風に自分の心や頭の中をノーフィルターで曝け出して、実は何も伝わっていないのだけれどお互いに全てが余すところなく伝わったような顔をして、回りくどくて理屈っぽい会話ばかりしていたような気がした。
が、井浦様の出演作でなかったら確実に途中で止めただろうな。
ちなみに井浦様は死神?鬼?で、ツノを生やし文字通り鬼の形相で迫真の演技。
あんな近くに顔があったら過呼吸で死ぬ。
これまた斬新な役どころを見られたというのは収穫でした。

Chisa
Chisaさん / 2015年10月7日 / PCから投稿
  • 評価: 1.5
  • 印象:  難しい
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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