七人の敵あり

劇場公開日:

解説

源氏鶏太の原作を、「花のセールスマン 背広三四郎」の吉田精弥が脚色し、「続サラリーマン忠臣蔵」の杉江敏男が監督したサラリーマンもの。撮影も「続サラリーマン忠臣蔵」の完倉泰一が担当した。パースペクタ立体音響。

1961年製作/94分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1961年3月18日

ストーリー

桑田壮介は深谷産業の社員である。ある日、奥野専務によばれ、大阪にある深谷機械に転勤を命じられた。深谷機械は元大町機械といっていたが二年前、深谷産業に買収されたのだ。が、業績は上らず、社内も大町系と深谷系の間でアツレキを生じていた。壮介はいわばスパイとしての転勤だった。総務課に出勤した彼は、大学の級友の広瀬に会った。広瀬は純大町系の社員だったので、壮介に警戒心を抱いた様子だ。壮介は大町系の高杉係長が、営業課の浜野の退職金のことで松田課長から叱りとばされているのを見、間を取りなした。このことから、壮介の女子社員間の評判がよくなった。ことに昌子は彼にたちまちイカれてしまった。壮介は独身寮に入った。営業課の森野が引越しの手伝いに来た。二人は意気投合し、バー・青い鏡で祝杯をあげた。翌日、東洋商事との取引再開と輸出の強化を主張して、浜野課長は退職していった。その夜、広瀬の妹晴美の誕生日に招待された壮介は、広瀬に専務秘書の関本という恋人がいることを知った。広瀬との交友の復活を頼み、身分を打ちあけた。浜野課長の後任に、磯部専務は深谷電機の黒川を抜擢した。深谷系幹部の集りである深谷会に出席した壮介は、深谷会の存在が害ありと発言し、脱退した。その席には芸者のポン太郎がいた。彼女は昌子と血を分けた姉妹で、大町社長の二号の子だった。壮介と友杉係長は黒川課長の意志で営業課長へ配属がえとなった。営業課の親睦会の夜、壮介と森野に命じた営業記録を友杉が手伝ったことを黒川が難詰した。広瀬が黒川を殴った。壮介は障害が深谷系にあると考えた。東洋商事との交渉がまとまらなかったのを知ると、自から岩野社長に会おうと思った。ポン太郎からの連絡で、有馬の旅館へ彼を追った。岩野が入浴している岩風呂へ入った。背中を流しながら、磯部専務から生産がまにあわないので取引中止の申入れを逆に深谷機械からしている事実を聞かされた。壮介は奥野専務に報告、深谷系重役は解任となった。壮介は郷里に帰っていく昌子の後を追った。

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