東から来た男

劇場公開日:

解説

須藤勝弥・蓮池義雄・井上梅次の共同脚本を「女は夜化粧する」の井上梅次が監督したアクション・ドラマ。「縞の背広の親分衆」の岡崎宏三が撮影した。

1961年製作/101分/日本
原題:The Man from the East
配給:東宝
劇場公開日:1961年3月18日

ストーリー

駅前の焼跡には、火事で両親を失いボクサーの兄を試合で失った道子、哲夫の姉弟が住んでいた。二人は銘菓の老舗「むらさき堂」を再建しようと頑張っている。いつしかこの焼跡に住みついた人達も、地代も請求しない姉弟に協力を誓っていた。ところがこの土地が新幹線道路にそって、将来一等地になることを知った土地のボス唐沢は、暴力を使って焼跡の人達を追い出しにかかり、姉弟には甘言をもって土地買収をはかった。こうしたある夜、街のバーで唐沢の子分達に殴打されていた流しのギター引き謙太が、焼跡の住人達の仲間入りした。逞ましい若者だが、何故か過去を語ろうとせず暴力にも手を出さない謙太の態度に、道子をはじめ皆が好意を持った。ところが唐沢は、不敵な笑いを浮かべながら、再三の暴力に無抵抗だった謙太の存在を無気味に思い、ボクサー上りの用心棒上杉に謙太追放を命じた。上杉は謙太に見おぼえがあったものの、正体のつかめぬまま彼に退去を勧告したが、謙太はそれにも従わず、またも唐沢の子分に袋だたきにされた。倒れた謙太を介抱する道子は、いつしか彼に乙女心を燃やしていた。一方、菓子屋の見習をするかたわら、好きなペットをジャズ喫茶で鳴らしていた哲夫は、むらさき堂の再建もダメになったと、ぐれていった。その哲夫から甘言をもって唐沢は土地を買収し、謙太の前身を姉弟に暴露した。謙太こそ姉弟の兄をリングの上で殺した男だったのだ。一時は謙太を憎んだ姉弟だったが、やがて全てを水に流し、亡き兄の親友として謙太を迎えるのだった。そしてますます悪らつな手段で市政まで牛耳るようになった唐沢に、謙太は今こそ善良な住民に代って、その黄金の右腕を賭けて立ち上ったのだった。

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