女左膳

劇場公開日:

解説

「憧れのハワイ航路」「若さま侍捕物帳 謎の能面屋敷」の伊藤基彦、高橋一朗のコンビの製作、原作は陣出達朗の読切小説倶楽部掲載のものを、「若さま侍捕物帳 謎の能面屋敷」の井上梅次が脚色、「鬼あざみ」の冬島泰三が監督に当っている。俳優の主なるものは、「女三四郎」の川路龍子、「アマカラ珍騒動」の野上千鶴子、「軍艦すでに煙なし」の伊豆肇、「黄金獣」の月丘千秋、その他坪井哲、江川宇禮雄、柳永二郎、伏見直江などである。

1950年製作/84分/日本
劇場公開日:1950年12月15日

ストーリー

将軍家近親、田安親常の三男三次郎は、紀州侯の姫、芙蓉と婚儀が整い、紀州家より志津三郎の名刀を贈られたが、その切れ味を試すといって、夜毎辻斬りに憂身をやつした。扇山道場の主景久は剣は挑むものでなく、守るものだと門弟を諭していたが、その門弟たちの中の二人が辻斬退治に出かけて、返って返り討ちに遭った。娘瑠璃美は景久のあみ出した鍔鳴無刀流をよくしたが、ある夜男装をして辻に待ち、丹下左膳を名乗って三次郎に峰打ちをくわしてその無謀を諌め、門弟たちの恥をそそいたが、その直後、三次郎は何者かに殺され、志津三郎の名刀をも奪われていた。隠し目付染地主税は瑠璃美と許婚であったが、三次郎殺しの犯人逮捕を命ぜられる。三次郎の従者杉森と池辺の二人は丹下左膳と名乗る鍔鳴無刀流の名手が犯人だと証言するので、主税は景久に疑惑を感じた。景久は娘瑠璃美のしたことだと信じた。瑠璃美は真犯人を探すべく家出したが、景久は娘をかばって縛についた。紀州家家老堀田大和は、自分の甥左馬之介と芙蓉姫を結びつけ紀州侯に取り入ろうとして、杉森、池辺の両名を通じて三次郎に辻斬りをそそのかしていたが、自分の腹心赤星一角がまた大和に取り入ろうとして三次郎を斬ったことを知り、悪事の露見を恐れて赤星に証人杉森と池部を斬り捨てさせた。扇山家の庭番彌助と娘お藤の長屋に身を寄せていた瑠璃美は、笛の師匠梅渓親麿の元で、瀕死の杉森に逢い、計らずも大和の陰謀を知った。杉森はなお大和の妾宅へ現れ、隠された志津三郎の刀を奪って逃げるが、赤星にお藤の長屋まで追いつめられ、彌助は殺されたが、その間に杉森は刀を持って逃れ行方不明になった。景久の処刑と、左馬之介と芙蓉姫の婚儀の日、瑠璃美は式場へ乗り込んで、大和の陰謀を暴いたが、大切な証拠志津三郎の刀が無いため窮地に追い込まれそうになったとき、天井の破目板を破って杉森が現われたため形勢逆転してついに悪人供は成敗された。

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