わが恋は花の如く

劇場公開日:

解説

製作は「感情旅行」の中野泰介。原作は林房雄の東京タイムスその他の連載小説。「若い季節(1951)」に次ぐ斎藤良輔(脚本)と原研吉(監督)のコンビによる作品。撮影は「恋文裁判」の竹野治夫が担当。出演者は、「男の哀愁」の高橋貞二と「天使も夢を見る」の津島恵子が主役で、若杉曜子、清川虹子、加藤嘉、堺駿二、河村黎吉などが助演している。

1951年製作/85分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1951年9月28日

ストーリー

大山製薬の女社長大山夫人は自分をモデルにポスターを書かせたところ、ショート・パンツの代りにズボンを穿いた絵が出来上ったのが不服で描きなおしを命じた。命じられた東京図案社の上林晃一は怒って大山邸へ怒鳴り込むが、夫人の美しい女秘書相良とみ子に会って心境一変、大山夫人の希望をいれることにする。図案者社社長栗田が夫人のこの姿を見て騒ぎを起すが、この事件が社交クラブからパッと評判になったのを、栗田は上林のせいにして彼を馘にしてしまった。上林はその退職金でとみ子と結婚しようとする。が、彼女は晃一に愛情を持っているのに意地っぱり同志の言葉のゆき違いから喧嘩別れになってしまう。晃一は失望して一人島へ渡り、牧場主の栗原大作や、飲み屋「おはる」の主人島森椿山やその姪のお春などと知り合う。椿山は島に観光ホテルを建てるが念願であったが、栗原牧場を視察に来た大山夫人からその出資をさせようと画策して、上陸第一歩の大山夫人に栗原のことを中傷した。腹を立てた大山夫人が栗原に会って見るとあにわからんや、これが二十年前の夫人の恋人で、お互いの意地っぱりがもとで実を結ばなかった古い恋人同志であった。同伴して来たとみ子も晃一に出会って大喜び。かくして、二組の意地っぱり同志が和解して、たのしく島を引上げて行くのだった。

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