母待草

劇場公開日:

解説

製作は「東京のお嬢さん」の山口松三郎で、雑誌『主婦之友』連載の竹田敏彦の原作から、「父恋し」の長瀬喜伴が脚色し、「三つの結婚」以来の佐々木啓祐が監督に当り、撮影も同じく鶴見正二である。出演者は「悲恋草」の水谷八重子、「母恋草」の岸恵子、「若い季節(1951)」の水原真知子、「離婚結婚」の村田知英子などに、新田實、北龍二、高橋豊子、奈良真養、小林十九二などのバイプレイヤー陣である。

1951年製作/77分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1951年8月17日

ストーリー

大森多美江と佐伯朝子は共に東京郊外にある罪の少女の家に保護員として働いていた。多美江は、幹男、紀美子の二児をかかえた未亡人であり、朝子は幼い時に母が他家へ嫁ぐため置去られた娘であった。樽井道子という十八歳の美少女が窃盗を犯してこの家へ送られて来たが、道子は、東京でも有名な清川病院院長夫人伊勢子の秘密の子で、生れるときからもらい子にやられたのだった。朝子はその事をきいておどろいた。実は朝子を捨て去った母も伊勢子だったからである。事情を知らぬ道子は自分に特別に親切な朝子に反って反感を示したが、多美江には打ちとけた。しかし些細な誤解から「娘の家」を脱走、清川博士の息子克雄の外套を奪おうとして捕えられた。伊勢子は道子を矯風院へ送れと強硬に主張してゆずらないので、朝子は道子の身の上をぶちまけて伊勢子の無情が道子をこんなにしたとなじった。多美江の長男幹男は母の愛情が独占出来ぬことを不満に思って家出するが、そのため多美江は病床に臥す身になった。道子は伊勢子と自分の関係を知って伊勢子をなじりに出かけ、母の自動車の車輪にかけられ負傷した。多美江の心からの注告によって伊勢子もようやく愛情にめざめ、朝子と道子を清川家へ引き取る決心をするのだった。

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