若人の歌

劇場公開日:

解説

「その人の名は言えない」の藤本真澄の製作、脚本は「恋文裁判」の井手俊郎と「東京のヒロイン」の長谷川公之の共同執筆、演出は「泣きぬれた人形」の千葉泰樹、撮影は「その人の名は言えない」の山田一夫である。出演者の主なものは、「青い真珠」の池部良、「夜の未亡人」の伊豆肇、「西城家の饗宴」の千秋実、「若い娘たち(1951)」の杉葉子、「せきれいの曲」の有馬稲子、その他飯田蝶子、相馬千恵子、河合健兒、藤原釜足などである。

1951年製作/89分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1951年8月31日

ストーリー

城南大学水泳部合宿では主将の池田をはじめ一同、来るべきインターカレッジを目ざして猛訓練を開始した。二十年来合宿の世話をしているおきよ婆さんは近くに喫茶店をしている姪の芳子のすすめもきかずに、相変らず合宿にがんばってみんなを自分の亡くなった一人息子の代りのように親身の世話をみていた。河野は力量のある選手だが、継母の不品行のため家庭が面白くなく、とかく気分にむらがあり、面白くない女性関係もあった。姉の女子学生陽子はそれを心配しながらも、また自分は池田に心をひかれていた。合宿の隣家大村家のピアノを弾く美しい娘桂子が祖父の大村老人と共に住むようになってから選手連は色めき立ち同家の婆やしげの子供大助少年を買収にそれぞれ秘策をつくした。面白くないのは伊東に好意を持つ芳子や林の好きな理髪店の君子であった。城南は敗北したが河野が世界新記録を出した。そして一同が山中湖に合宿、次の必勝を目指して猛訓練中、河野が例の如く勝手な振舞いをしておとなしい池田を怒らせた。しかしこの喧嘩が返って二人の間の親しみを増しついに城南の優勝となった。そして池田と桂子の親交に陽子は淋しく身をひくのだった。

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