聟入り豪華船

劇場公開日:

解説

「東京五人男」の斎藤寅次郎の演出になる続東京五人男。

1947年製作/88分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1947年1月14日

ストーリー

農村で募集した花婿の審査にパスした東京五人男(もと芝居の馬の脚中村と尾上、科学者の卵石橋、かぼちゃ恐怖症岡本、褌かつぎ黒星山)は白い米への憧憬に胸ふくらませて水郷をすべる定期船に乗っていた。船中の話で地主の伝右衛門は血も涙もない男と知ってガッカリする。その伝右衛門に勘当された伜の妻道子が夫の戦死に七つになる文子をつれて同じ船に乗っていた。船が村に着くと早速大歓迎会が催され村の随徳寺で五人の結婚式が挙げられた。吝嗇な伝右衛門はこの結婚式に祝物を出すどころか、只の酒は安いと呑めるだけ呑んで遂にノビてしまった。酔った伝右衛門を孫の文子が介抱するが勘当した倅の娘とわかると伝右衛門は無理にも母親のところへ帰そうとするが婆やの説得にそれだけは思い止まるのであった。さて五人男は新しい気持ちで張り切るつもりであったが? 南瓜を怖れている岡本は貧農の家への婿入りで此所で初めての飯が南瓜であったし、農業会長の姉妹の家に入り婿した中村、尾上の二人はこれも期待にはずれて飯は芋であった。天与の力でと張り切った黒星山もあり余る力のため鍬も鎌も折ってしまう有り様。発明凶の石橋はムッツリと空想にふけるのみでおしと疑われていた。國定忠治もどきで農民に肥料農具の倉を解放した中村、尾上は舅に叱られ台所仕事をさせられて悲観の挙げ句夜逃げをしようとして泥棒を捕らえどうにか名誉は恢復する。南瓜を恐れて逃げ出そうとした岡本は女房に幽閉される。石橋だけは風車で潅漑をよくしたり、電気応用の野荒らし防止機で村人に貢献する。伝右衛門の専断搾取は益々つのる一方で、このままではと未耕地開墾を企てた村人は石橋に土地借用を伝右衛門に交渉してくれと頼んでくる。奸智にたけた伝右衛門は意外にもその申し出を承諾し未開の荒れた土地を与える。村人と五人男の共同開墾が始まった。粒々辛苦、開墾完成の祝賀演芸大会が開かれるまでになった。五人男の隠し芸、村娘のフラダンス、浪曲、漫談と愉快な会がつづけられる。それも束の間、伝右衛門の奸策でいつしか共同農園という建札は、無断出入りを禁ず 地主小野田伝右衛門と変わっていた。今まで押さえ押さえた五人男はじめ村人は大挙して伝右衛門に交渉すべく起ちあがった。五人の花婿、花嫁が悪逆非道の地主膺懲に大童の活躍を展開するのである。

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