海豹の王

劇場公開日:

解説

西田一夫の原案から、「東支那海の女傑」の内田弘三が脚本を書き、「闘争の広場」の三輪彰が監督したアクション・ドラマ。撮影も「闘争の広場」の鈴木博が担当した。

1959年製作/80分/日本
劇場公開日:1959年12月1日

ストーリー

あざらしの辰は、上杉漁業の留吉によばれて、瓢然と港町に仕事にやって来た。その漁港の近海は、上杉漁業とやくざの陣馬漁業とに漁場を二分され、両者は互に反目しあっていた。陣馬漁業の漁撈長浜太郎は、浜で料亭の女秋子につきまとっているところを辰にとっちめられ、彼を憎むようになった。最初から漁撈長としてやとってもらえないことは腹にすえかねたとはいえ、辰は上杉親方の娘でオートバイに乗る美女マリ子を知って腰をおちつけた。辰はマリ子たちと同船して漁に出た。そこへ、陣馬漁業の船がいやがらせをしかけてきた。が、男まさりのマリ子の連発銃で、一味は逃げ去った。だが、ここ数年、魚の水あげ量で陣馬一味にひけをとっているマリ子は、口惜しさをおさえられなかった。留吉の恋人お信は、陣馬一味の船に深夜ひそかにのりこみ、モリ綱を切って甲板に線香をあげ、不漁のまじないをした。ある日、助けられて以来辰を忘れられぬ秋子は、彼の下宿を訪れて誘惑した。そこへオートバイでマリ子がやってきた。二人の女は火花をちらしてにらみあうのだった。そのうち、お信のおまじないが発覚して、彼女が陣馬一味の網倉に連れこまれるという事件がおきた。単身救助にのりこんだマリ子も危機におちた。その時、のっそりと辰が現れた。二人の女を逃がすと、辰は断崖から海にとびこんで姿をくらましてしまった。上杉漁業での辰の活躍は目ざましく陣馬一味の水あげ量をぐんぐん抜いていった。留吉とお信の知らせで、陣馬の密漁が発覚し、彼ら一味をとっちめることもできた。何としてもがまんできなくなった陣馬勢は、辰をオキザリ岬によびだした。あわやという時、この危急を救ったのはマリ子の連発銃だった。そのあとで、辰の胸に銃をつきつけ、マリ子はやっと彼に本音をはかせた。辰は、マリ子が好きだったのである。

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