可愛い花

劇場公開日:

解説

ザ・ピーナッツのヒット曲を背景した歌謡映画。「おヤエの女中の大将」の高橋二三の脚本を、「海の罠」のコンビ井田探が監督し、柿田勇が撮影した。

1959年製作/49分/日本
配給:日活
劇場公開日:1959年11月1日

ストーリー

ペルマン化粧品会社の女社長荒谷しずえは、一人娘のユミがテレビでコマーシャル・ソングを歌っているのを発見して烈火の如く怒った。早速秘書を使ってユミを捕えにやったが、流行歌手志望のユミは姿をくらましてしまった。しずえは新東京興信所の腕利き調査員岡本ミヤを雇いユミの行方を探した。ミヤの夫、岡本信一はミサイルレコードのディレクターだが大失敗をしてしょげていた。というのは現在人気最高のアトミック・レコードの看板歌手平田昌彦がまだ芽の出ない頃テストを受けに来たのを、岡本が先見の明もなく追い帰したのである。株気違いの岡本はラジオの株式市況に熱中して平田の歌をきかなかったのであるが、怒った社長は平田に優る新しいタレントを発見しないとクビにすると岡本に宣言した。その時往年の人気歌手竹下竜一が娘のエミをつれてテストを頼みに来た。岡本はエミに失望した。しかしその時エミに瓜二つのユミが飛びこんで来た。ユミとエミは竹下としずえの間に出来た姉妹だったが、しずえと竹下が別れたために二人の姉妹は離れ離れに育ったのである。二人は両親の仲直りを計ったが、竹下もしずえも頑固にゆずらず、姉妹は家をとび出して独立すると宣言した。歌手志望の夢を捨て切れないエミは妹のユミをつれて再び岡本を訪ねてテストを頼んだ。社長命令の新しいタレントも見つからずいらいらしていた岡本はしぶしぶテストを引受けたが、やはり耳はラジオの株式市況に傾いていた。その時ユミとエミの素晴らしいデュエットが聞こえて来た。ニューボイス現れたとばかり岡本は社長と契約の話をすすめた。しかし姉妹に契約書を差出したのはアトミックレコードの平田だった。これは岡本にレコード会社を辞めさせようとするミヤの差金であったのだが、何もしらない姉妹がサインしてしまったため岡本は完全にクビを宣言されてしまった。エミとユミの“ザ・ピーナッツ”は売り出した。二人の記念公演にとどけられた特大の花輪はあれ以来株で大儲けした岡本からのものだった。ミヤとも仲直りした。竹下としずえもむつまじく姉妹の歌う「可愛い花」にきき入っていた。

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