東京警部

劇場公開日:

解説

傑作倶楽部所載の一条明の同名小説の映画化。麻薬網をあばく刑事を描くアクション・ドラマ。沖田晴夫が脚色、「0番街の狼」のコンビ、野口博志が監督、永塚一栄が撮影した。

1959年製作/55分/日本
配給:日活
劇場公開日:1959年8月26日

ストーリー

高林組の兄貴株、麻薬運びをやっている夏木哲夫は金回りもよく、撞球場に働く恋人圭子の心配をよそに悪の道を突っ走っていた。その哲夫が危く警察に捕りそうになったとき助けてくれたのが“シャバの風来坊”と称する加納京助。二三日後京助と会った哲夫は薬仲間の集るバー“ユリ”に彼を伴い、ペー患者のマダム真紀の美貌を利用し、仲間に引入れた。その京助に高林が、まず、足を洗おうとしている運び人竹田を殺せという命令。夜更の盛り場、京助は事を運んだ。その夜以来、京助は巧みな麻薬運びを始めた。ところがある日、京助と取引した陳が警察に挙げられた。高林は腹心の政吉にユリで京助を問いたださせた。そのとき数名の私服刑事がユリの入口に立った。突然、京助は刑事が突き出した捜査令状を破り暴れ回った。高林は京助への疑いを解いた。しかし政吉だけは、京助が刑事だとの疑いを捨てなかった。一方、高林も麻薬界のボス李甲順から、お前のところは危いと警告された。しかも、陳は、神戸で仕事を終えた東京警部が東京に帰っている、と一枚の写真を突き出した。その夜、写真の刑事が後楽園で京助と打合せているのを目撃した政吉は、京助を真紀のアパートにおびき入れた。そうとは知らぬ京助は、真紀に更生を説いていた。その後に政吉の銃口。地下室に連行された京助は鋭い口調で高林に挑戦した。「悪あがきすると罪が重くなるぞ!それに俺は竹田を殺さず証人として警察に保護してあるんだ!」--愕然としながらも高林は後に控える哲夫に京助を殺せと命じた。傍にいた圭子の叫びに哲夫の拳銃は一瞬空を撃ち、そのすきに奪った拳銃で京助は高林一味を倒して行った。真紀の報せで武装警官が駈けつけた。手錠をはめられる真紀に、体を早く治すんだと京助は言った。真紀は、京助の視線を背に、パトカーに近づいて行った。

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