劇場公開日 1959年8月9日

「信じられない位のオールスターキャスト」血斗水滸伝 怒涛の対決 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0信じられない位のオールスターキャスト

2015年4月5日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

信じられない位のオールスターキャストの実現。
東映時代劇の真骨頂此処にあり。

数多くのスターが一同に会している為に、それぞれに見せ場が必要になる。その為に、始めの内に登場した美空ひばりや大友柳太郎等は、次に出番が来るのが映画のクライマックスになってからだったり、反対に錦之助の登場場面は後半になってからだったり…と、脚本上の苦労はいかばかりだっただろう?と思ってしまう。
最後の決闘シーンでの大立ち回りこそが、時代劇の面白さが満載で、終わって思った事は「映画を観たなぁ〜」とゆう満足感だった。

進藤栄太郎の悪役は最高だし、大川恵子さんは本当に綺麗。右太衛門、千恵蔵は貫禄充分。大友柳太朗は相変わらずの豪放磊落振り。大川橋蔵、東千代之介はやや控えめな演技。出来ればひばりさんにはもう一曲喉を聞かせて欲しかったし、錦ちゃんの大立ち回りが見たかったところ。

(2008年2月2日 新・文芸坐)

※以下再観賞し改定

再鑑賞。これぞオールスターキャストの鏡。綺羅星のスター軍団全員に対する目配せがしっかりと行き届いている。佐々木康監督の演出は、只でさえ市川右太衛門と片岡千恵蔵が同一ショットに収まるだけで、もの凄く重ったるいのですが。それらを逆に重厚さに転換させ、中村錦之助:大川橋蔵:東千代之介の若手陣から、大友柳太郎:進藤英太郎らに至る脇に廻ったスター達の魅力を、最大限に引き出している。

めちゃめちゃ面白かったです♪

(2010年11月19日新・文芸坐)

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松井の天井直撃ホームラン