森の石松幽霊道中

劇場公開日:

解説

木村錦花の原作を、「素晴らしき十九才」の笠原良三が脚色し、「愛情不動」の佐伯幸三が監督した娯楽時代喜劇。撮影は「貸間あり」の岡崎宏三。

1959年製作/89分/日本
原題:Ishimatsu Travels with Ghosts
配給:東宝
劇場公開日:1959年7月14日

ストーリー

百姓暮しを嫌う石松は、やくざになって身を立てようと決意した。恋仲のお清の兄・由蔵を誘って、喧嘩場へ乗りこみ勘助一家に味方した。石松は勘助の子分になることができた。お清の家を尋ねると、由蔵が死んだと聞かされた。お清の家を捕方が囲んだ。勘助が喧嘩の張本人は石松だと言ったからだ。石松は腹を立て、今度は清水次郎長の子分になった。ある時、次郎長一家は保下田の久六と後楯の代官竹垣をうつべく代官屋敷に殴りこんだ。久六が投げた石は石松の左眼に命中した。石松は久六を斬った。次郎長は、石松に金毘羅代参を命じ、途中で伊勢により武蔵屋周太郎の許への書状を託した。この書状は、やがて行われる氷川神社の高市での武蔵屋と黒田屋一家との喧嘩に関する重大なものだという。喧嘩はご法度と刀を封印され、石松は清水港を後にした。久六の子分が後をつけてきたが、石松の敵ではない。さらに、彼の路銀を目当ての道中師お雪が石松を狙っていた。石松は故郷の土を踏んだ。荒れはてたお清の家の前に立った。突然、お清に似た女が闇の中へ消えていき後を追う石松の耳に、赤ん坊の泣き声がとびこんできた。村人の話によれば、若い女が用水堀へ身投げしたという。石松は「太郎吉、伊勢桑名、春海尾方」と名札をつけた赤ん坊と旅を続けることにした。伊勢も間近な道すがら、休憩中の旅役者一座に赤ん坊をあずけた石松とお雪が、河原へおりた僅かな間に、一座は出発してしまった。石松とお雪はようやく一座を発見した。小屋に飛びこむと、四谷怪談の舞台に出てしまい、石松は舞台をメチャメチャにした。この騒ぎに、黒衣の男が石松の前に現われた。死んだはずの由蔵だった。--石松は赤ん坊とともに、春海屋を訪れた。黒田屋が情婦に経営させている女郎屋で、赤ん坊は女郎おかるの子だった。子供だけをお清の家に置いて身投げしたものの、助けられたのだという。しかもここには死んだと思っていたお清、由蔵の兄妹もいた。石松は由蔵と喧嘩場へ駈けつけた。武蔵一家に次郎長一家が勢揃いしていた。黒田屋を石松だけに注目させておいて、清水一家はその隙に海路を伊勢へと乗りつけたのだ。石松が持ってきた手紙はただの白紙だった。喧嘩は武蔵屋が勝ち、石松は見送られて金毘羅様へ旅立った。

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