台風息子 花形三銃士

劇場公開日:

解説

台風息子シリーズの第三話。摂津茂和の原作を、「東京べらんめえ娘」の共同執筆者・笠原和夫が脚色、「母しぐれ」の和田篤人が監督した。撮影は「警視庁物語 顔のない女」の高梨昇。

1959年製作/65分/日本
原題:Happy-go-Lucky Trio
劇場公開日:1959年4月28日

ストーリー

東上高校の人気トリオ、ハリケンこと草上照彦、スーパーこと山本鉄雄、ホラ策こと明智一策は揃って三年生。苦学生スーパーがブラジルの先輩から贈られる奨学資金を受ける候補に推薦された。校内では学芸会の「アルトハイデルベルヒ」の主役のことで大騒ぎだった。ケテイは吹雪妙子に決った。ホラ策は事前運動をしたが失敗して、主役は照彦に決った。担任のパチの演出でリハーサルが始まったが、照彦はロボットのように堅かった。真似ごとのキスシーンでは冷汗が出た。いよいよ本番の日の朝、台詞覚えに余念のない照彦は電車の中でカツギ屋に喧嘩を売られた。スーパーの活躍でその場は切り抜けたが、舞台に上った照彦は台詞を忘れてしまった。おまけにクライマックスのキスシーンでは本当のキスをしてしまって、妙子に平手打ちをくわされた。三人は早速校長室に呼ばれた。が意外や罪状はキス事件ではなくカツギ屋との喧嘩だった。おかげで模範生スーパーのブラジル行はおじゃんになってしまった。三人は密航を企てた。ところがドラが鳴っても、食糧係のホラ策は現われなかった。スーパーと照彦は仕方なく船荷のワゴンに忍び込んだ。塩釜港に着くと、突然ワゴンが下船されて、二人を乗せたまま軽快に走り出した。運転するのはブラジル移民のジャック栗本老夫妻だった。スーパーの熱烈なブラジルへの夢をきいた老夫妻はブラジル行を約束してくれた。がいざ決まると二人は日本恋しさに逃げ出した。仙台駅で二人はホラ策に会ったが、なんと食糧トランクは鍵がなくて開かない。空腹に呻く三人は、とある養鶏場に辿り着いた。その中に怪しい四つの人影が現れ、すさまじい乱闘になった。三人に捕えられた怪しい四人は、かねて捜査中の窃盗団だった。しかも偶然その家は妙子の親戚の家だった。三人はすごい御馳走に満足した。--三人は学校に戻った。ジャック栗本夫妻こそブラジル奨学資金の出資者だった。スーパーは再び第一候補になった。

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