名犬物語 断崖の少年

劇場公開日:

解説

戸川幸夫の原作を「不知火小憎評判記 鳴門飛脚」の棚田吾郎が脚色し、「幕末美少年録 会津の決死隊」の伊賀山正光が監督する、犬と少年の愛情物語。撮影は「特ダネ三十時間 深夜の挑戦」の西川庄衛。

1959年製作/67分/日本
原題:The Story of a Noble Dog
劇場公開日:1959年4月8日

ストーリー

冬になると山麓の村々は食糧が欠乏し、狂暴な山犬の群が家畜を荒した。村では村長を中心に、猟師の三造や源次たちと山犬狩をした。三造は古風な村田銃を自慢にしている名人気質の男だった。彼は妻のおゆきと孫の文平と三人暮し。文平は気の優しい子供で、よく村長の娘道子と釣りに行った。ある日、文平は百間滝で仔犬を拾った。文平は百と名付けて可愛がった。百が育つとともに、文平は元気な子供になった。百は優秀な猟犬に成長し、村中の評判になった。百は文平以外の者のいうことは聞かなかった。百の評判を聞いた犬ブローカーの蓑原は、藤井や与八を使って百を買おうとしたが失敗した。冬も終る頃、道子の発案で百は褒美の首輪をもらった。これを妬んだ源次の息子清助は、文平と道子の帰りを待伏せて、秋田犬のマツをけしかけた。山犬の血の混っている百は難なくマツを撃退した。が、マツの血をみた百は狂暴になり、清助や道子を傷つけた。百の失敗を待っていた蓑原は、三造に百を東京に売るようにすすめた。三造は周囲の反対に勝てず、仕方なく百を売ることにした。百は医師の下山家に飼われたが、文平を慕い悲しんだ。文平の家では三造が病気を悪化させ死んだ。百は淋しさの余り、犬小屋を抜け出し文平の許に走った。百の逃走は村に知らされた。藤井と与八は自分たちの悪事をかくすために、罪を百にきせようと恐しい罠を作って待ちうけた。文平は村の噂を聞いて心配になり村長に相談した。村長は約束を破ったので、文平は百を山に逃した。警察の調査により、鶏小屋荒しは藤井と与八であることがわかった。文平と道子の後を追って、村人たちは百を探しに山に入った。道子は足をすべらし激流に落ちた。その時、百が現われて道子を救った。すべての誤解がとけ、百は警察から表彰状をもらった。

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