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解説

志賀直哉の同名短篇小説を、内藤保彦が脚色、「春を待つ人々」の中村登が監督した喜劇。撮影は「悪女の季節」の長岡博之が担当した。

ストーリー

日華事変が始って間もない頃--英語教師の田島は南国のある連隊町の中学校に赴任した。同じ英語教師の山岡と書記の佐多が迎えに来た。山岡は途中で馴染芸者の後を追い消えてしまった。その山岡と同宿だと知った田島は前途多難を思った。山岡は陸軍大学を受験する青年将校に英語を教え、その後はきまってカフェを飲み歩いた。そして自分がいかにもてたかを田島に吹聴するのだった。佐多はそれは山岡のうぬ惚れで、田島に彼を一度こらしめてやろうといった。ある日、山岡は田島の母から送って来た大島の着物を、無断着用していった。その晩、酔ってカフェ夢園の女給芳美に送られて来た。田島はあやまる山岡を許さなかった。佐多は田島の教え子伊集院の姉雪子の名前で、偽のラブレターを山岡に送る計画をたてた。田島は雪子が好きなので反対した。ラブレターをもらった山岡は狂喜した。彼はさっそく逢引の場所に行ったが、雪子はもちろん来なかった。しかし山岡は帰って田島や佐多に嘘の話をして聞かせた。そんなことが何度かつづいた。雪子は田島が好きだったが、東京から来た妹の智恵子を恋人と誤解して、連隊長をしている父の持って来た縁談を承諾してしまった。ある日、田島のところへも女文字の手紙が来た。田島は佐多のイタズラと思ったが、実は雪子からの本当の手紙だった。あわてて指定の場所に行ったがおそかった。数日後、田島は雪子に再会を申込んだが断られた。一方、山岡の所に来た匿名のラブレターが、なんと田島宛のものとわかった。山岡はすべての事実を田島に告白した。山岡に召集令状が来た。田島は佐多に一通だけが偽で、他の手紙は真実であるように山岡を思こませる芝居をさせた。そして手紙の主が旭川にでも行くような別れの手紙にして、偽ラブレターをやめるようにした。送別会の日、伊集院連隊長が旭川に転勤になることを聞いた山岡は、雪子をたずねた。山岡は最後の手紙の主が雪子だと思ったのだ。山岡は雪子の手を握り、別れの言葉を残して帰った。夜の町を「さようなら」と大声をあげながら歩きつづけた。...

スタッフ

監督
脚色
内藤保彦
原作
志賀直哉
製作
深沢猛
撮影
長岡博之
美術
芳野尹孝
音楽
武満徹
録音
吉田庄太郎
照明
小泉喜代司
編集
浜村義康

キャスト

作品データ

製作年 1959年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 95分

提供:株式会社キネマ旬報社

DVD・ブルーレイ

夜会 VOL.5~花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に~[DVD] 忠臣蔵1/47 完全版[DVD] 39-刑法第三十九条-[DVD] あいくるしい 第1巻[DVD]
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