唄祭りかんざし纏

劇場公開日:

解説

千代之介・ひばりのコンビが、は組の鉄火纏を振りかざして暴れる娯楽時代劇。脚本は「金獅子紋ゆくところ 黄金蜘蛛」の大和久守正。監督・撮影は「ひばり捕物帖 自雷也小判」の深田金之助と松井鴻。音楽は「浅間の暴れん坊」の高橋半。東千代之介・美空ひばりの他、尾上鯉之助・円山栄子・大河内傳次郎、それに朝汐・若前田が友情出演している。

1958年製作/77分/日本
原題:Love in the Fire
劇場公開日:1958年12月27日

ストーリー

慶応四年、鳥羽伏見の戦いに幕軍を被った官軍は江戸へと進撃していた。ために不安と混乱の江戸市中では、いろは四十八組の町火消が、火消奉行中根主膳の命によりやがて来る官軍への憎悪から、薩摩屋敷の火事を見捨てた。が藤吉を頭とするは組だけは火消稼業は火を消すことだと燃えさかる炎の中に飛び込んだ。その屋根上では組の纏を振ったのは突如現れた侍くずれの秋月新太郎であった。組の気質が気に入ったと自分勝手に新太郎はそのまま組に座り込んでしまった。藤吉の娘お春はこの新太郎に惚れていたが彼とは喧嘩ばかりしていた、時世は急変していた。市中は益々混乱しこれに乗じて中根主膳を頭領とする尽忠組は、彰義隊、正義組と結託して米を買入れ、また新式銃を手に入れて江戸の町に火を放ら、官軍に反旗を翻えそうとする計画を進めた。その助勢に市中の町火消が狩り出されることになった。だが「どんな時世になっても燃え上る火を見捨てては火消の恥だ」と云う藤吉の言葉に火消の総元締新門辰五郎もこの案に反対した。が強引に計画を進める中根一派は市中に火をつけた。火事場に走る、町火消、しかしこの行動をさえぎろうとする中根一味との間に火事場をよそに乱闘がまき起った。しかし江戸市中を火事から守ろうとする町火消に、江戸市民も加勢に駆けつけた。不思議なことに尽忠組用心棒秋山竜三郎も加勢した。新太郎は纏にお春のかんざしを突きさして紅蓮の炎の中に、は組の纏を打ち振った。それから数日、錦の御旗を先頭に江戸入りする官軍、その馬上豊かに笑顔を浮べる薩摩藩士秋月新太郎と香山竜三郎の姿が見られた。

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