煙突娘

劇場公開日:

解説

水谷良重を中心としたミュージカル・コメディ。水上伸郎と安倍徹郎のオリジナル・シナリオを前田昭が第一回作品として監督した。撮影は「若い獣」の栗林実。主演は「悪徳」の水谷良重、「“噴水”より 抵抗する年令」の菅佐原英一、「真夜中の顔」の若原雅夫。他に片山明彦・関千恵子・北原隆らが助演。

1958年製作/83分/日本
原題:Girl Chimney Sitter
配給:松竹
劇場公開日:1958年10月15日

ストーリー

ちょっとドライで、ちょっとウェットな現代娘・山鳩ルミは大学教授を父に持つ踊子だ。素晴しい四肢、ハスキー・ヴォイス、ファニイ・フェイスという魅力の持主。ルミを得んとする五人の青年グループがある。彼等はルミの父の教え子だ。舞台が休みの日、彼等の待つ喫茶店に出かける途中、チンピラに妨げられたとき、ルミは得意の合気道で片づけてしまう。それが新聞に出たため、父はカンカンになった。彼女を家庭的な娘にしたいばかりに、父は五人組につき合い、その中の一人と結婚させると宣言する。さてその五人の作戦は、--最初、雑誌記者・佐々木君は江の島に連れ出したが、完全に裏をかかれ近づけられず、挙句は洞窟で気絶させられてしまった。ビヤガーデンに勤める社長令息・天野君は親父を口説き店に招待することに成功したが、敵はさるもの、三十人余の踊子を従えて現れ、ドンチャン騒ぎ。哀れ、彼は翌日からボーイへ格下げと相なった。さて、三番打者・山田君は保険会社員。趣きを変えて観光船興安丸に案内し、ロマンティックなムードにひたらせ--と思ったが、ルミは船内の歌合戦に出場、鐘を鳴らしてしまう。審査員神山は彼女をプリマドンナとして迎えたいと思った。そのとき、ルミにいつかのチンピラが躍りかかったが、みんな海中へなげこまれた。プロ野球選手の島村君は山中湖へ連れだしたが、キザな行動で軽べつされてしまった。最後の金原君は建築技師。逆にルミが遊びに行くと、女の来る所でないと怒られてしまう。反撥はして見たが、何か胸にモヤモヤしたものがあった。さて神山はルミを主役に抜擢した。が、父は退団届を出してしまった。ルミは意を決し大煙突に登ってしまう。大騒ぎの後、遂に父は折れた。そして、駈けつけた金原が説明書を手に登っていった。--彼とルミが結ばれたのは勿論である。

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