あン時ゃどしゃ降り

劇場公開日:

解説

平野和博の原作を、「死の壁の脱出」の共同脚本の執筆者西島大が脚色、「美しき不良少女」の森永健次郎が監督、「暗黒街の美女」の中尾利太郎が撮影した日活の歌謡映画シリーズ作品。主演は「明日は明日の風が吹く」の青山恭二、「盗まれた欲情」の香月美奈子、歌手の春日八郎。

1958年製作/53分/日本
配給:日活
劇場公開日:1958年6月29日

ストーリー

あン時ゃどしゃ降りの夜だった。タクシーの運転手剛は、びしょ濡れになり高熱に浮かされて歩いている女を見かけ、病院に送りこんでやった。女は圭子といった。二人は片親だけという共通の身の上もあって、次第に親密となった。日暮れて、圭子を家まで送っていった剛は、その標札を見て愕然とした。西村修作--それは剛の暗い過去につながる名前である。数年前、ふとした身のあやまちから、西村刑事によって手錠をかけられたのだ。同じ運転手仲間の八郎は、酒に苦悶をまぎらす剛の姿をみかね、西村の許を訪れた。そして、二人を一緒にしてやって欲しいと頼んだ。が、西村の返事は冷かった。圭子には、親同士が結婚させようとしている浩二という青年もいた。呑みつぶれる剛の耳に、昔仲間の与太者秀が現金強奪の仕事に片腕を貸せと囁いた。自暴自棄になった剛は、その誘いに応じた。翌日、剛の挙動がおかしい、と思った八郎はひそかにその後を尾行した。剛と秀は、現金入りの鞄を持って出た小使の後を追った。秀が老人の手から鞄を奪い取った。ところが意外にも、次の瞬間、剛が秀に飛びかかった。一瞬、八郎がとび出した。前もって剛から電話で知らされた西村刑事が駈けつけたのは間もなくだった。数日後、圭子は浩二の許に嫁いで行くことになった。遠ざかり行く船を、剛は物蔭から見送った。と、しょんぼり帰りかける彼の前に、去ったはずの圭子が駈け寄った。抱き合う二人に、西村が傘をさしかけた。

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