悶える青春

劇場公開日:

解説

水木洋子の原作を、「ゆうれい船 (後編)」の須崎勝弥が脚色、「娘十八御意見無用」の佐伯清が監督、「曲馬団の娘」の西川庄衛が撮影したホーム・ドラマ。主演は「曲馬団の娘」の江原真二郎、中村雅子、「江戸の名物男 一心太助」の中原ひとみ、「多羅尾伴内 十三の魔王」の高峰三枝子。ほかに岡田英次、三条美紀、加藤嘉、沢村貞子、浦辺粂子など。

1958年製作/89分/日本
原題:Sisters in May
劇場公開日:1958年3月4日

ストーリー

女手ひとつで二人の子供麗子、時子を育ててきた井村品子は、ディザイナーとして身を立て銀座に店を出すまでになった。開店祝の日、たまたま入った料理屋の女中が亡夫の二号年子だったのを知った品子は、亡父を信じている子供たちの心を傷けまいと気遣った。妹娘時子は高校生、姉娘麗子は高校時代の先輩太郎からテレビの座談会に出席を頼まれるほど成長していた。その翌日、かつての恋人で今は音楽大学の教授をしている本山から再会を乞われた品子は、意を決して子供たちと一緒に会った。麗子は太郎に淡い気持を抱いており、太郎からスクーターの運転を習ったりしていた。時子の方はひとりで本山を訪ね、御馳走になって素知らぬ顔をするなど、お茶っぴいぶりを発揮していた。ある夜、本山は品子から亡夫のことを聞き、以前にも増す同情から、二人は激しく抱擁した。だがその様子を垣間見た麗子は娘心の潔癖さから大きな衝撃をうけ、すっかり偏屈になってしまった。品子は姉妹の祖母はつに本山とのことを打明け、一家の幸福になる途を希うのだったが、娘たちのため再婚をあきらめようと思った。一方麗子は偶然のことから亡父の所業を知り、自暴自棄になってしまった。太郎の前で「私の体を汚して」などと体を投げ出し、激怒した太郎に殴られた揚句、スクーターで表へ飛び出し、トラックにはねられてしまった。だが病床での生活は彼女をすっかり後悔させ反省させた。--新しい父親となる本山の旅立ちの日、品子、麗子、時子、それに太郎の明るい顔が空港に見られた。

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