愛情の都

劇場公開日:

解説

「続青い山脈」の井手俊郎の脚本を「肌色の月」のコンビ、杉江敏男が監督、完倉泰一が撮影した哀愁メロドラマ。主演は「青春航路」の宝田明、「続青い山脈」の司葉子。ほかに「脱獄囚」の草笛光子、「青春航路」の団令子、小泉博、「地球防衛軍」の白川由美、「続青い山脈」の淡路恵子。色彩はイーストマンカラー。パースペクタ立体音響。

1958年製作/100分/日本
原題:City of Love
配給:東宝
劇場公開日:1958年1月21日

ストーリー

村田産業社長村田鉄平の息子邦夫は、鉄平の後継者として修業中の身であったが、女中の子ということから放蕩の生活を送っており、皆を心配させていた。ある日、邦夫は洋酒喫茶「カビリア」のマダム美也子の義妹愛子に会った。愛子は気の乗らぬ結婚を強いられるのを嫌って美也子のもとで働いていたのだった。「海を見たい……」という愛子と一日東京湾に遊んだ邦夫は愛子に恋を打ちあけた。愛子も数々の悪評にもかかわらず、邦夫がほんとうは心やさしい淋しい人だと知ったのだが……。邦夫の放蕩を心配した鉄平は、友人の自動車会社の社長の娘原口照子と邦夫を一緒にしようと考えていた。これを知ったもと鉄平のもとに奉公していた吉井梅子は「カビリア」にやって来て美也子に愛子と邦夫の仲をさくように言った。このことから愛子は美也子と喧嘩、夜の街にさまよい出た。この頃、邦夫は情婦のエリ子と別れるため、最後の一夜をナイト・クラブへやって来た。偶然顔を合せた愛子は、エリ子の口からすべてを知って邦夫の前から姿を消した。やがて、場末の三流バー「枯葉」に荒み切った愛子の姿が見られた。そして今はすっかり真面目になった邦夫の真心にうたれてやって来た美也子の声にも耳を傾けようとしなかった。そして雪の中を尋ねてきた邦夫にも「もう私にかまわないで」と冷たくいうのだった。淋しく「枯葉」を出た邦夫をナイフを持ったエリ子が待っていた。そして……。傷ついた邦夫の枕辺には、いつか愛子が寄りそっていた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5やっぱり美人は得!

2020年9月3日
iPhoneアプリから投稿

萌える

司葉子さんが、本当に綺麗。田舎から出てきた時も、ヤケになって落ちぶれても、美人は美人!

マダムの草笛光子さんは、もう安定の役柄、着物姿が素敵です♫

浪花千栄子さんが大阪弁で、出しゃばりと丸み感も出すと、またグッと映画に華やかあり。

冒頭の藤城清治さんのイラストも昭和な夜な感じでコレまた貴重!

最後に!ビックリしたのが、丸山明宏というクレジットで、ピンと来なかったけど画面に釘付けになりました〜。めっちゃスリムで美形でした。

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るー

5.0えぐい展開に萌え

2015年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

萌える

主人公の宝田明が、外面はいいけど実は女たらしの超いけすかない奴なのが凄い。二股三股かけて平気な顔してるくせにヒロインの司葉子には純情で手が出せない。そうこうしているうちに司葉子は金持ち親父に騙されて処女を奪われ、それがきっかけで夜の女になってしまう。宝田が同棲していた踊り子に刺されて入院し、そこに司が訪ねてきてエンド、泥にまみれてどん底まで堕ちた二人がやっと結ばれるというのもほろ苦くて良い。

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