将軍家光と天下の彦左

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解説

西村俊一の原案を、内田弘三が脚本化した。監督には「ひばりが丘の対決」の中川信夫があたり、撮影は「続・若君漫遊記 金比羅利生剣」の平野好美が担当した。「人形佐七捕物帖 花嫁殺人魔」の若山富三郎、「新妻の実力行使」の古川緑波、「危し! 伊達六十二万石」の中山昭二が主演する。ほかに、宇津井健、天城竜太郎、明智十三郎、中村竜三郎などが助演している。

1957年製作/66分/日本
劇場公開日:1957年12月28日

ストーリー

三代将軍家光の治世--天下は大平に馴れ、武士の間にもようやく武芸を軽んじる風潮がしのび込んで来た。これをもっとも憂いたのは、もちろん将軍家光と御存知天下の御意見番をもって自任する大久保彦左衛門であった。しかも悪家老鳥居左京亮は、家光を倒し駿河大納言を将軍に迎え、自己の欲望をとげようと奸計をめぐらしていた。まず手はじめに家光が尚武の気質あるのを奇貨として、朝倉筑後守を通じ、妖刀村正を献じ、こともあろうに家光に辻斬りの真似をさせたり、梅の名木を献上、家光にこの枝を折るものは死罪といい出させたり、つぎつぎと将軍骨抜きを計ったが、この奸計は彦左の忠言で打破られた。更に左京亮は、折から開かれた有名な寛永御前試合に、由比正雪と計って柳生飛騨守を失脚させ、将軍家の弱体を計らんとしたが、これも彦左にさえぎられた。ごうをにやした左京亮は、彦左を多忙な仕事につけ、手落ちを待っておとし入れようとしたが、かえってやり込められる始末、遂に最後の手段を取ることとなった。この頃、彦左は、大名と争った旗本の肩を持ち“たらい”に乗って登場したため家光の勘気にふれ、家にとじこもっていたが、これを知った松平伊豆守の知らせを受けると、“天下の一大事”とばかり、家康より拝領の陣羽織姿も勇ましく、忠僕一心太助などをひきいて、左京亮の屋敷に乗り込んだ--。かくて奸臣朝倉らは切られ、左京亮は捕えられた。数日後、かたくなに登城をこばむ彦左の前に、家光は手をついて詑び、鷹狩りに誘った。やがて見合った家光と彦左の目には涙と笑が光っていた。

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