ロマンス誕生

劇場公開日:

解説

「極楽島物語」の共同脚色者の一人、長瀬喜伴の脚本を、「歌う不夜城」の瑞穂春海が監督したミュージカル青春篇。撮影は「三十六人の乗客」の岡崎宏三。主演は、「山と川のある町」の雪村いづみ、「歌う不夜城」の山田真二、「三十六人の乗客」の淡路恵子、「御用聞き物語」の中村メイコ、「ふり袖捕物帖 ちりめん駕篭」の美空ひばり、「美貌の都」の宝田明。ほかに日守新一、藤間紫、環三千世など。色彩はイーストマンカラー。

1957年製作/101分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1957年5月15日

ストーリー

大阪へ帰省する女子学生花村まさみは、列車の中でふと立ったがドアにスカートを挟まれたとも知らず、後にいた学生高田雄二のイタズラと思って平手打を喰わした。気まずい思いの二人を乗せて列車は大阪駅へ。まさみを駅に出迎えたのは友達の春子。彼女は歌手志望で、キャバレー・ロマンスの支配人であるまさみの父大作に希望を乗せている。だが、その大作は営業不振で親会社の高田商事社長高田竜造に油を絞られ不況挽回にと京都で舞踊家植村小夜子と共演中の人気歌手美空ひばりを連れてくることにした。大作は美空ひばりのマネジャー大原昭太郎と契約書を取交した。ある日ロマンスへ来たまさみは、車を運転してきた雄二とバッタリ会った。雄二は竜造の息子だったが、互いの父親が関係あるとも知らず別れた。ところが、先に現われた、ひばりのマネジャー大原が実は贋物だったという大事件が起った。大作は真青になったが、新聞に発表したひばり公演を止めるわけには行かない。だが、まさみの父大作が、自分の父の経営するロマンスの支配人だと知った雄二は、一肌ぬいで、ひばりのロマンス出演を実現させた。まさみは、その御礼に高田邸へ行くが、ここで初めて雄二の正体を知った。二人は急速に親しくなった。雄二はかねて仲間の学生楽団公演を考えていたが、まさみにも出演を勧めた。まさみも乗気になったが、行きつけのトンカツ屋の女優喜代から舞踊家植村小夜子が、実はまさみの姉と聞かされ、早速彼女にも特別出演を頼もうと、その出演中の東京日劇へ行った。だが、小夜子は、昔、母を捨てた父の大作が憎いからと断った。やがて高田商事主催の慈善事業の“学生ジャズの夕”が宝塚大劇場で開かれた。まさみの出演となったとき、やはり肉親の情にひかれた小夜子が現われ、姉妹の公演は大喝采。大作も嬉し涙にくれた。休暇も終り、列車は、楽しそうなまさみと雄二を乗せて大阪駅を離れた。

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