人形佐七捕物帖 大江戸の丑満刻

劇場公開日:

解説

横溝正史の原作を「妖雲里見快挙伝・前後篇」の川内康範「角帽と女子大三人娘」の赤坂長義、それに真弓典正の三人が脚色「風雲急なり大阪城 真田十勇士総進軍」の中川信夫が監督した人形佐七捕物シリーズの第二篇。主演は「姫君剣法 謎の紫頭巾」の若山富三郎、宇治みさ子を中心に、鮎川浩、和田孝、御木本伸介、小高まさる、北沢典子など。

1957年製作/72分/日本
劇場公開日:1957年4月17日

ストーリー

夜桜祭の酒宴に賑う唐物問屋、西国屋。芸者の花見踊を前に盃を交すは津島藩家老大寺大膳お抱え医師良庵、西国屋清兵衛、用心棒の平八郎の面々である。祭の趣向で一番の人気を集めるのは若衆姿の江波静馬、百合子兄妹のオランダカルタ占い。占いに一喜一憂する人々の中にはスリのお由もいた。ところで江波兄妹は、津島藩の家老を父に持っていたが奸臣のため無実の罪に陥されたため今、大道芸人となって父の悲運の真相を探っているという境遇にあった。そこへ酒宴の最中、西国屋清兵衛が突如殺されるという事件が起った。乗出した捕物名人、人形佐七は事件が津島藩に関係していると睨むが、競争相手の鬼瓦の宗兵衛は、逸早く現場から姿を消した江波兄妹を犯人と決める。時も時、医師の良庵が殺された。現場にカルタが落ちていたので宗兵衛は静馬を捕えた。しかし佐七は、スリのお由から意外の事実を聞きいよいよ静馬が真犯人でないと睨んだ。お由の話は、良庵殺しの当夜、自分が数人の黒覆面に斬られる良庵を目にし、驚いてカルタを落して来たというのである。これで静馬の良庵殺しの罪は晴れたが清兵衛殺しの疑いは依然彼にかかったまま。しかし佐七は百合枝から、静馬が津島山城守の娘綾姫と恋仲で、父山城守の病気に心痛する綾姫を時々慰めていた、という秘密を聞き新たな活動を起した。その百合枝は、前から知合いの西国屋源助の世話で西国屋に泊っていたが、ある日、源助と、清兵衛の妻お輝、用心棒平八郎ら三人の密談を盗み聞く。それによると、不倫の恋に走ったお輝と源助が清兵衛を邪魔者として毒殺、良庵は何者かの指示で平八郎が殺したというのである。この話をもとに佐七は津島山屋敷に忍び込み、今回の事件は、家老大膳が藩を乗取るため、同僚の静馬の父を罪に陥し、山城守を物狂いしたとして牢に押込めたのだと知った。良庵は、この秘密を知って殺されたわけである。佐七は事実を老中、土井越中守に直訴。更に変装して牢から山城守を救出。鈴ケ森で処刑寸前の静馬を助け、大膳一味と凄じい戦いの末、これを捕えた。

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