劇場公開日 1957年4月3日

ジャズ娘誕生のレビュー・感想・評価

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3.0☆☆☆★★ 上映前にデジタル復元の簡単な説明映像が有り。思わず「へ...

2018年4月19日
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☆☆☆★★

上映前にデジタル復元の簡単な説明映像が有り。思わず「へえ〜!」(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾…と思う。

江利チエミ主演の和製ミュージカル。

若い頃に父親と生き別れ、今は村の椿油売り娘が江利チエミ。
ある日出会った、ジャズ楽団の裕次郎に恋をする。

冒頭から色々と突っ込みどころが多く、「何だろうなあ〜!」では有るが。観ている間は取り敢えず楽しく観ていられる。

途中で裕次郎とチエミの妄想場面にて。♫ジャンバラヤ♫と♫ブルームーン♫のミュージカル場面が披露される。
当時の本場ハリウッド製ミュージカル映画をお手本にしているのは明白で、その成果はかなり高い。
その色彩設定の素晴らしさは拍手もの。
ただ…惜しむらくは。あまた有る、本場ハリウッド製ミュージカル映画と、対等に戦えるミュージカル能力が有るのが、江利チエミ1人とゆう寂しさ。
本作は、多芸多才の江利チエミを堪能するのと同時に。或る意味では、裕次郎の《棒》っぷりを味わう映画と言えるのかも知れない。
特に『雨に唄えば』へのオマージュを示す江利チエミの奮闘場面の後に、裕次郎によるダンス場面が有る。
何処となく、『バンドワゴン』を意識していると思われるのだが…。

もうねえ(-_-)

ファンの人には申し訳ないですが。如何に裕次郎が【木偶の坊】で有るか!を如実に表している…と言えようか(他意はない)

最後は…いよっ!待ってました!の江利チエミの大ヒット曲♫カモナマイハウス♫で大団円へ( ^ω^ )
強引だけれど、これはこれでミュージカルさに溢れている。
何たって!正しいミュージカルは、他愛がないのが1番なのだ(*´ω`*)

作品中には様々なヒット映画の良いとこ取りが見られる。
子役の2人が靴磨きをするのは、勿論美空ひばりだし。
みんなでチエミを探すものの、なかなか探し出せない。でも実はすぐそばにいる…ってのは、明らかに『君の名は』(勿論岸恵子ね)
それと、父親との話はどうみてもチャップリンの『ライムライト』を基にしているでしょね。

併映 『日活特報 日活撮影所建設始まる(地鎮祭)』(1953:3分・35㎜・白黒)

『日活東京撮影所トーキーステージ竣工式』(1953:10分・35㎜・白黒)

2018年4月10日 国立映画アーカイブ/長瀬記念ホール OZU(旧 国立近代美術館フィルムセンター大ホール)

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