恐怖の空中殺人

劇場公開日:

解説

「野郎ども 表へ出ろ」の高岩肇が脚本執筆、「少年探偵団 妖怪博士 二十面相の悪魔 二部作」の小林恒夫が監督した探偵活劇。撮影は「母孔雀」の西川庄衛。主な出演者は「任侠清水港」の片岡千恵蔵、「力道山男の魂」の江利チエミ、「少年探偵団 妖怪博士 二十面相の悪魔 二部作」の中原ひとみ、「拳銃を捨てろ」の高倉健、岡田英次、高木二朗、「花ふたたび」の山村聡、「警視庁物語 追跡七十三時間」の南原伸二、ほかに日高澄子、宇佐美諄、神田隆、片岡栄二郎など。

1956年製作/84分/日本
配給:東映
劇場公開日:1956年12月26日

ストーリー

香港の竜こと劉元章が牛耳る国際麻薬密輸団では、元航空参謀西沢隆一郎の名で旧部下の操縦士らを利用、ために西沢は懊悩の末、自首しようとしたが、劉の部下で東京周辺のボス水原仙介に暗殺された。遺児さゆりとあけみの姉妹は仙介が面倒をみていたが父の死と仙介の態度を疑うさゆりにも確たる証拠はなかった。一方真相を悟った旧部下達は一味の飛行機で日本に逃げたが、機内に潜んでいた劉配下の陳に皆殺しとされ、落下傘で飛び出した数人も機銃弾を浴びて絶命。東京始め各地に降下した落下傘つきの死体に、警視庁は川上刑事部長が大捜査会議を開く。席上、島田刑事が死体からみつけた西沢の写真と香港のマッチから国際密輪団に焦点が集まり、島田と山村刑事はあけみを尾行した末、麻薬取引の本拠、仙介のナイト・クラブ・シンデレラに行きつく。島田はペエ売りに変装してシンデレラのマダムで仙介の情婦照美に近づき、一味へ潜入を計る。仙介はかねて取引相手のヘンリイらと共謀、麻薬をピンはねしていたが、送金停止を不審がる劉は一の子分田川鉄太郎を調査のため派遣した。ピンはねの露見した仙介は鉄太郎殺害を企てるが察知されて失敗。一味に入り込んだ島田はさゆりに正体を明かし協力を願う。程なく、取引現場を警官隊に急襲された一味は鉄太郎の気転で危く逃れるが、島田は車にハネられて重傷。内通をタネに仙介に迫られたさゆりも鉄太郎に救われるが、亡父の恩を蒙ったという彼の打明け話に愕然とする。急命で香港に戻ろうとした鉄太郎は、彼を慕う照美の急報で仙介らの暗殺計画を危く脱したが、香港の指令と知って劉と勝負を決心する。劉のスパイ照美は一切を打明け逃亡を競うが彼は拒絶。裏切者粛清のため日本に来た劉は、身代りを刑事に逮捕させておいて照美を殺害し、さゆり姉妹を囮に密輸品を渡せと鉄太郎に迫る。翌日、劉は現物と引換に金を受取ってから、ヘンリイらを皆殺し。そこへ近づくサイレンの音。姉妹を避難させた鉄太郎は傷つきつつも一味の飛行機を機銃で墜落させる。劉、仙介らは捕縛。川上部長の説明で、鉄太郎は三年前から香港に潜入していた大阪警視庁の田中徹二刑事と判明した。

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