浅草三四郎

劇場公開日:

解説

喧嘩とお色気と笑いの青春活劇篇。「地下鉄三四郎」についで城戸礼の原作を「少年探偵団 妖怪博士 二十面相の悪魔 二部作」の小川正が脚色、前作にひきつづき、津田不二夫が監督、福島宏が撮影を担当。主な出演者は、「地下鉄三四郎」の堀雄二、「夕日と拳銃」の三条美紀、「怒れ! 力道山」の星美智子、「愛の翼 お母さん行ってきます」の日野明子、「少年探偵団 妖怪博士 二十面相の悪魔 二部作」の神田隆。他に三条雅也、香叡子など。

1956年製作/57分/日本
配給:東映
劇場公開日:1956年11月20日

ストーリー

スリ仲間の恐怖の的、銀座の貸ボート屋の若主人三四郎は叔父の命令で、浅草近くの、つぶれかけた自動車修理工場を引受けたが、女の子も来ないと不平満々である。しかし元スリの弟分チャリ新を連れて地下鉄へ出かけた時与太者達に脅迫されていた娘ユリーを、得意の腕力で救ったことから又一仕事持ち上る。ユリーはストリップ劇場ローラ座の唄い手。ボスのジョーに借りた二万五千円を返せなければ情婦になれとの強制。同情した三四郎はジョーに向い、二日後に返却を約束したが、アテはない。彼に惚れてスリ稼業を辞めた旧称ロケットお竜の金もテレ屋の三四郎には借りれない。翌日、以前からお竜と張り合っていたキャバレーの姐御クララの口から、手裏剣の名人ドス新がジョーの命令で生命を狙っていると聞いた彼は、早速襲撃を受けるが簡単に叩きつける。だが金策の方は親友の海坊主船長にも“オケラ”と断わられる始末。約束の日、意を決した三四郎はお竜が懐中へ入れておいた金で首尾よくユリーを救い出すが、彼女の恋人佐川がポン中で苦しんでいると知り、浅草に根を張る麻薬密売団に激しい怒りを感じる。その矢先、ローラ座から戻った海坊主の懐中から、警官に追われた密売団の手下が切羽詰って隠した麻薬の小びんが出てくる。事は急と知ったジョー一味はお竜を囮にして三四郎と海坊主を捕え、気絶させた上、お竜共々鉄橋の線路上でヒキ殺そうと計る。だが事成れりと祝杯に酔いつぶれた一味の前に、チャリ新に救われた三四郎が警官隊と躍り込む。ジョーは三四郎の鉄拳に倒れ、麻薬団は壊滅。佐川とユリーは結ばれ三四郎とお竜も、今は目出たしという仲となった。

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