愛の海峡(1956)

劇場公開日:

解説

女子少年院から更生し、世の中に出た清純な娘が世の荒波にもまれながら、人間の真実と愛情に目覚めて行く“婦人倶楽部”連載の竹田敏彦原作を「青い怒濤」の舟橋和郎が脚色、「新婚日記 嬉しい朝」の田中重雄が監督、撮影は同じく村井博が担当する。主な出演者は「夜の河」の小野道子、川崎敬三、「月形半平太(1952)」の八潮悠子、高松英郎、「あこがれの練習船」の鶴見丈二、「スタジオは大騒ぎ」の藤田佳子、その他月田昌也、三宅邦子、村田知英子、星ひかる、見明凡太朗など。

1956年製作/92分/日本
配給:大映
劇場公開日:1956年10月24日

ストーリー

新明多恵子は強盗までした不良少女だが女子少年院の生活と院長の息子梶原弘志の愛情で更生した。だが少年院を出て彼女の行く先はなく一たん保護司の松尾家に預けられた。松尾氏夫妻は多恵子を可愛がったが娘の秀子は辛く当った。多恵子は弘志との文通を禁じられた。松尾家に下宿し偶然弘志と同じ大学に通う宮本は、仲を取持とうと持ちかける。しかし宮本の本心は多恵子の関心を呼び逆に二人の間を裂こうとしていた。彼は多恵子に弘志に恋人ができたと告げた。ところがその時、秀子は宮本の子を姙っていた。ある日、多恵子は金庫から金を盗もうとする宮本を見た。気づかれた宮本は多恵子を襲った。瞬間多恵子は電気スタンドで宮本の頭を血に染め松尾家を飛出した。多恵子は夢中で少年院に来た。弘志に勧められ警察へ自首したが面会に来た舎監吉住から、弘志との結婚を諦めろと云われるや刑事部屋を脱走した。留置場で知合った横浜の女を頼って行ったがそこは売春宿。売春を強いられつつも身を守っていた彼女は、ある日学生に連れられて来た秀子が暴行されようとしているのを救い自分も姿を消した。一方弘志は多恵子のことで母と喧嘩し家を出てバンドマンをやりつつ多恵子を捜していた。多恵子はパチンコ屋で働いていたがそこで少年院時代の親友光枝と会い、弘志の消息を聞いた。一夜、多恵子は弘志と逢った。が何故か彼女は弘志に愛想づかしを云って去った。弘志は母の病気で家へ戻った。ある日、多恵子は公園でハンドバッグをすった女の子を庇い警察に連行された。そのうちに宮本傷害事件の審判が開かれた。多恵子は犯行を否定したが、法廷に弘志と彼の母が現われると俄かに罪を認め出した。最早や多恵子の有罪が決定的となったとき意外な証人が現われた。秀子と光枝である。二人は総ての罪が宮本にあり、弘志を愛する余り多恵子が彼から遠去かろうとして罪を認めたのだと証言した。すべては解決。多恵子と弘志に再び幸福が戻って来た。

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