金語楼の雷社長

劇場公開日:

解説

雷社長と謳われるビール会社社長をめぐるユーモア・サラリーマン喜劇。「金語楼の兵隊さん」「金語楼のお巡りさん」につぐ第三作。原作佐々木邦、脚色は「金語楼のお巡りさん」の川内康範、監督毛利正樹(四谷怪談)、撮影友成達雄(女真珠王の復讐)というスタッフ。主演は「金語楼のお巡りさん」の金語楼・エンタツのコンビに「快傑修羅王」の日比野恵子、「君ひとすじに (完結篇)」の江畑絢子、丹波哲郎など。

1956年製作/81分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1956年9月5日

ストーリー

日の丸ビールの大田原社長は頑固親爺で評判の雷社長。だが片桐新人社員は社長に御意見する程、威勢のいい男。社長は彼の傑物ぶりに魅了され、自慢の義太夫で鍛え上げようと考える。今迄聴き役の松本秘書と中島常務に代った片桐は、ところが泰然として居眠りを始め、社長は大いに意を強くする。会社の看板娘岸子は片桐を憎からず思っていた。そこへ彼から何と候文のラヴ・レター。岸子の姉浪子が、押しの一手、と伝授すれば、社長は片桐に、逃げの一手と秘伝を授ける。喫茶店で逢う二人の背後では社長と浪子がパントマイムの応酬。だが二人の心は一つ。置いてきぼりの社長は却って浪子に惚れこんで新婚旅行とシャれる。かくて岸子は社長の義妹、片桐は一躍、課長に昇進。だが社内の羨望をよそに彼は結婚を辞退、岸子は悲嘆にくれる。雷社長の意気に中島常務は節子夫人とも呼吸が合わず、加えて岸子からの電話に、誤解がダブって離婚寸前。驚いた社長は口を割らぬ片桐を義太夫責めにしたが夜半に及んで二人ともK・O。独身は不潔とする社長に、松本秘書も結婚せねばならず頭痛鉢巻。社長は常務と計り、当社主催のビール祭を期し松本と花田女史に岸子と片桐、二組を取結ぼうとする。当日、肝心の岸子の組は失敗。社長は自らの腕の足らなさを痛感、浪子に離婚を申出るが、お腹に赤ん坊が、と知り申出を徹回し元気回復。会社ではクビ切り反対と従業員の気勢。社長は販売成績向上でクビ切りは防げると宣伝隊の先頭に立つ。片桐と岸子の誤解も晴れ、売上げは上々。二組の結婚披露、社長にも男の双児が生れ万事目出たし。

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