姉さんのお嫁入り

劇場公開日:

解説

新人青山民雄の脚本を同じく新人の斎藤武市が第一回作品として監督、「母なき子」の柿田勇が撮影を担当した。主なる出演者は「絵島生島」、の小園蓉子(日活入社第一回出演)、「港の乾杯 勝利をわが手に」の牧真介、「ビルマの竪琴(1956)」の内藤武敏、「死の十字路」の三島耕、「銀心中」の宇野重吉、殿山泰司、小夜福子、「風船」の高野由美など。

1956年製作/73分/日本
原題:My Sister Got Married
配給:日活
劇場公開日:1956年5月17日

ストーリー

両親のいない五十嵐家では六人姉弟の長女文子が母親代りとなり、タイピストをしながら一家を支えていた。高校生の弟の健一もアルバイトをしていた。文子には和田信夫という恋人があったが、家の貧しさを考える彼女は彼の結婚の申し込みにも中々応ずることが出来なかった。弟妹達は皆信夫を好いていた。ある日、信夫は北海道に転勤になり、東京を去って行った。落胆する文子を健一は心配して慰めた。三女の洋子の担任の吉本先生は前から文子に好意を持っていたが、学校で怪我をした洋子の見舞いに来た時、文子に意中を打明けた。信夫が出張で上京して来た。二人は散歩をしたが、吉本先生のことを心に秘める文子は何んとなく心が重かった。クリスマスの日、叔母が来て、正式に吉本先生との結婚話を持ち出した。健一は反対したが文子は「愛しあっているだけじゃ結婚出来ないのよ」といって承諾した。弟妹達はこれも貧乏の故と覚り、皆で働いて文子が信夫と結婚する資金を稼ぎ出すことにした。文子の手紙でかけつけた信夫もこの弟妹達の心に打たれ、初めて結婚の誓いをした。二男の修二は納豆売りに、洋子はウェイトレスにと、それぞれ力強く働き始めた。吉本先生もこの話をきいて心から喜んだ。そして文子は結婚の日を迎えた。健一はタンス、洋子は鏡台、修二達は座蒲団と、弟妹達の心をこめた贈物を前にして文子は胸が一ぱいになった。自動車に乗って去って行く文子。日本晴れの空に弟妹達の「お姉さんバンザイ」の叫び声が高くひびいた。

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